好きになった人は、みんなのアイドルで 3

33話 白紙

ーー悠太郎サイド

今日も、デビュー曲の練習。
「조금 더 디테일 맞춰보자」(ここ、もう少しディテール合わせよう)
「이 동작할 때 팔 조금 더 올리자」 (ここの振りの時、もう少し腕上げよう)

デビュー日も決まって、レコーディングも終わっている。
衣装も完成していた。

あとは、俺たちが完璧にパフォーマンスするだけ。

……のはずだったのに。

「다들 모여」(皆、集まって)
「네!」(はい!)

「이번 데뷔 계획은 일단 백지화되었습니다」
(今回のデビューについて、一旦白紙になりました)

……え。 今、なんて言った?

「왜요?!」(なんでですか!)
ドユンが声を上げる。

「회사 사정이라서… 제가 드릴 수 있는 말씀이 없습니다」
(会社の都合としか……私からはお伝えできません)

「일단 백지화면, 다시 진행될 가능성은 있는 건가요?」
(一旦ってことは、復活もあるんですか?)
碧がすがるように聞く。

「그건 말씀드리기 어렵고, 현재는 백지 상태라는 것만 안내드립니다」
(それについては何とも言えません。現時点では白紙ということだけです)

デビューは2ヶ月後に迫っていた。
レコーディングも終わり、振り付けも仕上げていた。

……なんで。

「저희는 이제 어떻게 해야 하나요」
(俺たち、これからどうしたらいいんですか)

「유타로 씨와 벽 씨는 일본으로 돌아가는 것도 고려해 주세요」
(悠太郎さんと碧さんは、日本に戻ることも検討してください)

やんわりとした、退社勧告だった。

……こんな状態で、日本に帰れるわけがない。

どんな顔して帰ればいいんだよ。
紬ちゃんに、合わせる顔がない。
家族にも会えない。

あんなに、デビューを喜んでくれていたのに。

未来が、音を立てて崩れていく気がした。
……俺はもう、デビューできないんだ。
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