好きになった人は、みんなのアイドルで 3
38話 帰国
ーー悠太郎サイド
……日本に、帰ってきてしまった。
紬ちゃんには、連絡できないまま。
「もう少しで教習所卒業できるの!」
普通の大学生としてキラキラしている紬ちゃんに、
今の俺の気持ちなんて分かるはずがなかった。
いつもは羽田だったけど、今日は実家に帰るから関空。
母さんと姉ちゃんが迎えに来ているのが見えた。
……来なくて、良いのに。
でも来てくれなかったら、実家の前で足がすくんでいたかもしれなかった。
ーー
「……迎えとか、来なくてよかったのに」
「そりゃ来るでしょ、可愛い弟の帰国だもん」
姉ちゃんが明るく言う。
「おかえり」
母さんが荷物を持ってくれる。
「…………ごめん」
母さんと姉ちゃんの顔を見て、涙が止まらなくなってしまう。
二人が背中をさすってくれる。
「まず実家でゆっくりしなさい」
「落ち着いたら、練習生のこととか、大学のこととか、また考えればいいんだから」
空港で泣き続けた。
人の目なんて、どうでも良かった。
……日本に、帰ってきてしまった。
紬ちゃんには、連絡できないまま。
「もう少しで教習所卒業できるの!」
普通の大学生としてキラキラしている紬ちゃんに、
今の俺の気持ちなんて分かるはずがなかった。
いつもは羽田だったけど、今日は実家に帰るから関空。
母さんと姉ちゃんが迎えに来ているのが見えた。
……来なくて、良いのに。
でも来てくれなかったら、実家の前で足がすくんでいたかもしれなかった。
ーー
「……迎えとか、来なくてよかったのに」
「そりゃ来るでしょ、可愛い弟の帰国だもん」
姉ちゃんが明るく言う。
「おかえり」
母さんが荷物を持ってくれる。
「…………ごめん」
母さんと姉ちゃんの顔を見て、涙が止まらなくなってしまう。
二人が背中をさすってくれる。
「まず実家でゆっくりしなさい」
「落ち着いたら、練習生のこととか、大学のこととか、また考えればいいんだから」
空港で泣き続けた。
人の目なんて、どうでも良かった。