好きになった人は、みんなのアイドルで 3

59話 自慢の彼女

ーー悠太郎サイド

「ただいま」

「ちょっと!彼女に私も会いたかった!!」
家に帰ると、姉ちゃんに詰め寄られる。

「……俺も会いたかったな。悠太郎の未来の嫁」

「ちょっと、父さんまでなに?」

「本当に良い子だったよー」
「可愛くて、優しくて、礼儀正しくて、ねえ?」
「悠太郎のこの顔見て、今朝と全然違うでしょ」
「早く"お義母さん"って呼ばれたいわあ」

「……まじでやめて」
「俺らまだ20歳だし」

そう言ったけど、紬ちゃんとなら家族になりたいと思った。
結婚したい。何年後になるか、分からないけど。

「……今度はちゃんと、連れてきていい?」

「……父さん、仕事休んだ方がいいかな」

「違う!別に結婚の挨拶とかじゃなくて!」

家族が紬ちゃんを受け入れてくれたことが嬉しかった。
紬ちゃんは、俺の自慢の彼女だよ。

俺の支えで、俺の力で、俺のヒーロー。
紬ちゃんがいるから、俺、頑張れるんだった。

「あんな良い子、振られないように悠太郎も頑張んなさい」

「……紬ちゃんも、俺のこと大好きだから大丈夫だよ」
今はそう思えた。
紬ちゃんの言葉が、俺を強くしてくれた。
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