好きになった人は、みんなのアイドルで 3

65話 世界で一番

ーー悠太郎サイド

「わー!美味しそう!プリンだ!」
「これはチーズケーキ?」
「え、ユーハイムとかモロゾフって、神戸だったんだ」
「ちょっと待って、こないだのレモネードのシロップ?」
「ねえねえ、お惣菜いっぱい入ってる!」
「わー!顆粒だしもパスタソースも嬉しい」
「ほんとにこんなに貰っていいの?」

1個ずつお土産を見て、キラキラとした表情で喋ってる紬ちゃん。

「……ごめん、多すぎるよね」
「東京で買えるやつは要らないって言ったんだけど」

「ううん!嬉しいっ!」
「ご家族にお礼言っといて」
「今度、私が行く時もいっぱい持ってく」
「岩手のお土産持って行っていい?」
「あ、東京の方がいいか」
「……どっちも持って行っていい?」

紬ちゃんがはしゃいでいる。
……この表情を見たら、うちの家族、みんな紬ちゃんのこと好きになっちゃうよ。

思わず抱き締める。
「……ねえ、結婚して」

「……え?」

「今すぐじゃなくて、大学卒業したら」

気が付いたらプロポーズしていた。

「もちろん」
紬ちゃんが背伸びをしてキスしてくれる。

俺は、今、世界で一番幸せな男だ。
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