好きになった人は、みんなのアイドルで 3

96話 笑顔

ーー悠太郎サイド

「紬、ほんとに家泊まっていいの?って何回も聞いてくるんだけど」

「いいに決まってるじゃん」
「紬ちゃん、私と女子会するから」
「悠太郎の悪口とか聞き出しとくから」
姉ちゃんが張り切ってる。

「それ、お母さんも入っていい?」
母さんまで。やめてよ。

「……父さんは、仲間はずれなのか」
俺が一番仲間はずれだよ、なんでだよ。

「お願い、紬のこと困らせないで」

「悠太郎の部屋で寝るの?」
「客間も片付けといたけど」

「部屋でエッチなことしないでよ」

「……しないよ!」
分かんない、するかもだけど。

「まあ大丈夫だよ。耳塞いどくから、好きにして」
あのねえ、姉ちゃん?

「紬ちゃんは何が好きかな」
母さんがワクワクしてる。

「プリン、また買ってくる」
父さんまでそわそわしてる。

「……まだ彼女だからさ」

「もう娘みたいなもんよ」
「悠太郎の笑顔、取り戻してくれたからね」
母さんが笑う。

……そうだよ。
あの日、紬が来てくれなかったら、俺。
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