好きになった人は、みんなのアイドルで 3

97話 家族

「私、悠太郎くんのご家族に気に入ってもらえるかなあ」
緊張しすぎてお昼が喉を通らない。

「悠太郎の家族ね、めっちゃ優しいよ」
「あと悠太郎の母ちゃんのごはんがめちゃくちゃ美味い」
蓮くんと拓海くんがフォローしてくれる。

「こないだ、お母さんとは会ったんでしょ?」
栞に聞かれる。

「うん、また来てねって言ってもらったけど……」
「お姉さんとお父さんとは初めて会うし」
「ホテル代もったいないからって、結局2晩泊まることになっちゃって……」
「緊張する」

「気に入られたらもう結婚確定だな」
拓海くんが笑う。

「どうしよう、こんな子は悠太郎にふさわしくありませんって言われるかも」
不安で机に突っ伏す。

「大丈夫でしょ、こんな良い子見たこと無いよ」
栞が頭を撫でてくれる。

「料理対決でもしてくれば」
蓮くんが笑う。

「もう、他人事だと思って」
顔だけ上げて文句を言う。

「いや、絶対大丈夫だよ。紬ちゃんなら」
「悠太郎の姉ちゃん、絶対仲良くなれると思う」
蓮くんと拓海くんが親指を立てる。

「……頑張ってくる」

緊張するけど、楽しみでもある。
……何年先か分からないけど、家族になる人達だから。
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