クールな年上彼女は焼酎がお好き
「コンドーム……」
タイミングよく持ってたりするわけがない。
しかもよく考えたら、酔った勢いのセックスなんて頼子さんの意思を無視することにもなるんじゃないか。
こんな千載一遇のチャンス、もう二度とないかもしれないけど、我慢……。
悲壮な決意を固めていたところで、僕の下にいた頼子さんがちょいちょいと袖を引く。
「あるよ」
「え?」
「コンドーム。昨日買っておいたから……」
まるで秘密を打ち明けるように、恥ずかしそうにベッド脇の棚を指す。ドラッグストアのレジ袋に包まれた小箱がそこにあった。
「それって……」
昨日の頼子さんには、僕とそうなるつもりがあったってこと?
――喜びでどうにかなるんじゃないかと思った。
「頼子さん」
思わず呼んだ声は、速まる鼓動のせいで上擦っていた。
「なに?」
ベッドに横たわる頼子さんが僕を見上げる。それだけで胸が熱くて燃えてしまいそうだ。
「僕のこと、好きですか?」
「……うん」
「ちゃんと言葉で言ってください」
僕がせがむと、彼女の頬の赤みがじわっと増した。
「何度も言わせないで……」
顔を隠すようにシーツを引き寄せ、それでもか細い声でまた「好き」と言ってくれた。
こんな彼女を前にして、我慢なんて無理。
僕はシーツを奪いとってベッドから落とすと、頼子さんの唇に吸い付いた。
そうして迎えた二人の初めての夜は――言葉では言い表せないくらい、素晴らしいものだった。