ひとりが嫌で、今日も笑う。

……いいなぁ。

そんなこと思った瞬間、自分に腹が立った。


羨ましがる資格なんてない。

私は、一度失ったんだから。


近づいたら、また失う。

だから、ここで線を引かなきゃ。


私は一歩下がって、明るく言った。

「邪魔になりそうだし、私帰るね〜」

航「さっきまで居座ってたくせに?」

「えへへ」


迅が静かに笑う。

迅「逃げるのは賢い選択です。総長のそばは危険ですよ」

「うん、危ないもんね〜」

斑「そうだ!分かってんならさっさと帰れ!」

伊「斑くん、言い方……」

「じゃあ……」


叶「……帰るな」

その声に固まった。


叶兎の小さな声。

途切れ途切れで、ゆっくり。


叶「……まだ。……話す」
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