ひとりが嫌で、今日も笑う。

航斗が叶兎を睨む。

航「叶兎」


叶兎は何も言わなくなった。

でも私は、その一言が頭から離れなかった。


そんなこと、言われたら。

また、近づいてしまう。


私は急いで笑って、扉に手をかけた。

「じゃあ、またね」


……言ってしまった。

またね、なんて。

言わなければよかった。


次を約束する言葉なのに……。


私は扉を開けて屋上を出ようとした。

その瞬間、背中に低い声が落ちた。


航「おい、透羽」

私は振り返る。

航斗は真っ直ぐ私を見ていた。


航「次、来たら追い返すって言ったよな」

「うん、言ってたね」

航「……なのに来た」

「うん、来ちゃった」

航「じゃあ次も来るだろ」
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