ひとりが嫌で、今日も笑う。
第3話
次の日、朝から世界が揺れていた。
目を開けた瞬間、天井が遠い。
体が鉛みたいに重い。
熱がある。
分かっていた。
でも休めなかった。
休んだら、ひとりになる。
学校に行かなかったら、今日の私は誰にも見つけてもらえない。
そんなの、怖い。
私はふらふらしながらベッドを降り、鏡の前に立った。
顔色が悪い。
唇が白い。
でも私は笑った。
「大丈夫」
自分に言い聞かせるように、口に出した。
大丈夫。
笑ってればどうにでもなる。
そう信じないと、崩れてしまう。
学校に着いた時点で、もう限界に近かった。
教室の声が遠い。
誰かが呼んでいる気がするのに、音がぼやける。