【執着兄弟の溺愛シリーズ】エリート救急医は契約結婚した妻を極上の執着愛で囲い込む
「大丈夫だ。もし小春が落ちたら俺が真っ先に追いかけて、どんなことがあっても助ける」
あの日と同じ後悔は二度としたくないと心の中で呟く。
「ありがとうございます。あ、でも……そうしたら武尊さんも大怪我しちゃいませんか?」
「……言われてみれば、確かにそうだな」
改めて問われて、俺と小春は目を見合わせてふはっと同時に吹き出した。
「あははっ、武尊さんってば面白い」
小春の心からの笑顔を見て、喜びが込み上げてくる。ついその笑顔につられて微笑む。
彼女といると、気持ちが穏やかになりリラックスしていられる。
「奥まで行ってみよう」
「そうですね」
俺達は手を繋いだままゆったりと吊り橋を歩いた。
その後、吊り橋近くにあるジェラート店に並び、一緒にアイスを食べた。
どうやら有名店らしく、周りの席の客はこぞってアイスの写真を撮っている。
俺は隣の席に座る小春に目を向けた。
「小春。せっかくだし写真撮るか」
「しゃ、写真ですか?」
「ああ。こっち向いてくれ」
正直に言えば、小春の写真が欲しかった。
スマホを構えると、小春はいやいやと首を横に振る。
「それなら、一緒がいいです」
「一緒?」
「はい」
「……そ、そうだな」
自分の写真には興味はないが、小春がそう言うならば仕方ない。
スマホを構えると小春がぐっと俺に体を寄せた。瞬間、ふわりと甘い香りがして息が止まりそうになる。
理性が利かなくなりそうな予感があり、頭の中で医学用語を唱えて必死に平静を装い写真を撮り終えた。
「今送った」
「ありがとうございます」
小春がスマホをバッグから取り出したのと同時に、スマホが震えた。
「あれ……? 非通知だ……」
小春のスマホ画面には『非通知着信』と表示されている。彼女は訝しがりながらも通話ボタンを押して、電話を耳に当てた。
「もしもし……?」
何度か繰り返し相手に問いかけるが、どうやら返答がないようだ。小春は不思議そうに首を傾げる。
「間違い電話か?」
思わずそう尋ねた瞬間、小春は「あっ……」と短く漏らして、スマホを耳から離した。
「切られちゃいました。多分、間違いですね」
何の疑いもなく微笑む小春とは対照的に俺の心中は穏やかではなかった。
相手はわざわざ非通知で電話をかけてきただけでなく、そばにいた俺が言葉を発した瞬間、電話を切った。
何かの意図があって電話をかけてきたとしか思えない。
「写真、ありがとうございます」
小春は一緒に撮った写真を穏やかな表情で眺めている。
どうやらすでに頭からは先程の電話の一件は消え去っているらしい。
騒ぎ立てて小春を不安にさせなくはないが、彼女に危険が生じるなどあってはならない。
あの日、俺は決めたのだ。
例えどんな手を使っても、彼女を守ると。
俺はそんなことお首にも出さずに平静を装い、彼女との貴重な時間を過ごした。
あの日と同じ後悔は二度としたくないと心の中で呟く。
「ありがとうございます。あ、でも……そうしたら武尊さんも大怪我しちゃいませんか?」
「……言われてみれば、確かにそうだな」
改めて問われて、俺と小春は目を見合わせてふはっと同時に吹き出した。
「あははっ、武尊さんってば面白い」
小春の心からの笑顔を見て、喜びが込み上げてくる。ついその笑顔につられて微笑む。
彼女といると、気持ちが穏やかになりリラックスしていられる。
「奥まで行ってみよう」
「そうですね」
俺達は手を繋いだままゆったりと吊り橋を歩いた。
その後、吊り橋近くにあるジェラート店に並び、一緒にアイスを食べた。
どうやら有名店らしく、周りの席の客はこぞってアイスの写真を撮っている。
俺は隣の席に座る小春に目を向けた。
「小春。せっかくだし写真撮るか」
「しゃ、写真ですか?」
「ああ。こっち向いてくれ」
正直に言えば、小春の写真が欲しかった。
スマホを構えると、小春はいやいやと首を横に振る。
「それなら、一緒がいいです」
「一緒?」
「はい」
「……そ、そうだな」
自分の写真には興味はないが、小春がそう言うならば仕方ない。
スマホを構えると小春がぐっと俺に体を寄せた。瞬間、ふわりと甘い香りがして息が止まりそうになる。
理性が利かなくなりそうな予感があり、頭の中で医学用語を唱えて必死に平静を装い写真を撮り終えた。
「今送った」
「ありがとうございます」
小春がスマホをバッグから取り出したのと同時に、スマホが震えた。
「あれ……? 非通知だ……」
小春のスマホ画面には『非通知着信』と表示されている。彼女は訝しがりながらも通話ボタンを押して、電話を耳に当てた。
「もしもし……?」
何度か繰り返し相手に問いかけるが、どうやら返答がないようだ。小春は不思議そうに首を傾げる。
「間違い電話か?」
思わずそう尋ねた瞬間、小春は「あっ……」と短く漏らして、スマホを耳から離した。
「切られちゃいました。多分、間違いですね」
何の疑いもなく微笑む小春とは対照的に俺の心中は穏やかではなかった。
相手はわざわざ非通知で電話をかけてきただけでなく、そばにいた俺が言葉を発した瞬間、電話を切った。
何かの意図があって電話をかけてきたとしか思えない。
「写真、ありがとうございます」
小春は一緒に撮った写真を穏やかな表情で眺めている。
どうやらすでに頭からは先程の電話の一件は消え去っているらしい。
騒ぎ立てて小春を不安にさせなくはないが、彼女に危険が生じるなどあってはならない。
あの日、俺は決めたのだ。
例えどんな手を使っても、彼女を守ると。
俺はそんなことお首にも出さずに平静を装い、彼女との貴重な時間を過ごした。