【執着兄弟の溺愛シリーズ】エリート救急医は契約結婚した妻を極上の執着愛で囲い込む
翌日には熱はすっかり下がったものの、武尊さんから『まだ安心はできない。今日は休め』と言いつけられ、私は大事をとりもう一日仕事を休むことにした。
その日、二日連続の夜勤だった武尊さんは昼間のうちに先回りして家事などを済ませてくれた。
申し訳なくて『もう熱もないので私がやります』と言うも、『まだ寝ていないとだめだ! ここで無理をして俺がいない時間に倒れでもしたらどうする』と私に家事をする隙を与えてくれなかった。
二日間の武尊さんの過保護なまでの看病のお陰で私の体調はすっかり回復した。
それから数日後、武尊さんのお母さんから連絡が入った。
週末に武尊さんのお父さんが主催する会社のパーティがあり、それに参加しないかというお誘いだった。
『堅苦しいパーティじゃないから安心してねっ。美味しい物がたくさん出るみたいだから、よかったら武尊と一緒に遊びにきてねっ』
『分かりました。武尊さんに話してみますね』
武尊さんからパーティの話はなかったし、もしかしたら知らない可能性もある。勝手に行くと決めるべきではないと一旦は保留にして、家に帰って来た武尊さんに相談することに決めた。
「パーティ?」
夕食を食べ終わり、揃ってソファに座りながらコーヒーを飲んでいるタイミングで私は武尊さんに切り出した。武尊さんは分かりやすく嫌な顔をする。
「はい。今日、お義母さんから電話があって」
「まったく、俺に連絡せずに小春を通すなんて。気を使わせて悪かった」
「そんなことありません。お義母さんにはいつも良くしてもらっているので」
私は首を横に振る。お義母さんは嫁の私にいつも親切にしてくれる。
「小春は病み上がりだ。無理をして体調を崩したら大変だし、無理する必要はない。後で俺が断っておくから気にしないでくれ」
武尊さんは私に気を使わせぬように先手を打って言う。
「あの、武尊さんさえよければ一緒に参加しませんか?」
武尊さんは私の言葉に少し驚いたように目を見開いた。
「小春はああいう賑やかな場が好きなのか?」
「いえ。正直に言えばちょっぴり苦手です。でも、武尊さんと一緒なら大丈夫かなって」
武尊さんのお父さんは大企業の社長さんで、度々パーティを開催している。今までにもお義父さんやお義母さんからお誘いはあったものの、武尊さんが全て断ってくれていた。きっと私がそういう華やかな場に不慣れなことを知っているからだろう。
その配慮はありがたかったし、ご両親も『それなら仕方ないな』と無理強いするようなことはなかった。けれど、ご両親は息子の武尊さんがパーティに来ることを望んでいるだろう。
結婚してから武尊さんにはたくさん助けられてきた。この間だって武尊さんは寝る間も惜しんで献身的に看病してくれたのだ。
そんな彼へ妻として何か報いるようなことがしたい。
「それに私、武尊さんの妻としての役目を果たしたいんです。ダメ……ですか?」
断られたらどうしようと不安になりつつ尋ねる。
「本当に無理していないんだな? 正直に言えば俺もああいうゴチャゴチャした場所は苦手だし、俺に気を使っているなら――」
「それは違います!」
私が声を上げると、武尊さんはやれやれと降参したように言った。
「分かった。じゃあ、一緒に行くか」
「はい!」
私は武尊さんの言葉に満面の笑みで頷いた。
その日、二日連続の夜勤だった武尊さんは昼間のうちに先回りして家事などを済ませてくれた。
申し訳なくて『もう熱もないので私がやります』と言うも、『まだ寝ていないとだめだ! ここで無理をして俺がいない時間に倒れでもしたらどうする』と私に家事をする隙を与えてくれなかった。
二日間の武尊さんの過保護なまでの看病のお陰で私の体調はすっかり回復した。
それから数日後、武尊さんのお母さんから連絡が入った。
週末に武尊さんのお父さんが主催する会社のパーティがあり、それに参加しないかというお誘いだった。
『堅苦しいパーティじゃないから安心してねっ。美味しい物がたくさん出るみたいだから、よかったら武尊と一緒に遊びにきてねっ』
『分かりました。武尊さんに話してみますね』
武尊さんからパーティの話はなかったし、もしかしたら知らない可能性もある。勝手に行くと決めるべきではないと一旦は保留にして、家に帰って来た武尊さんに相談することに決めた。
「パーティ?」
夕食を食べ終わり、揃ってソファに座りながらコーヒーを飲んでいるタイミングで私は武尊さんに切り出した。武尊さんは分かりやすく嫌な顔をする。
「はい。今日、お義母さんから電話があって」
「まったく、俺に連絡せずに小春を通すなんて。気を使わせて悪かった」
「そんなことありません。お義母さんにはいつも良くしてもらっているので」
私は首を横に振る。お義母さんは嫁の私にいつも親切にしてくれる。
「小春は病み上がりだ。無理をして体調を崩したら大変だし、無理する必要はない。後で俺が断っておくから気にしないでくれ」
武尊さんは私に気を使わせぬように先手を打って言う。
「あの、武尊さんさえよければ一緒に参加しませんか?」
武尊さんは私の言葉に少し驚いたように目を見開いた。
「小春はああいう賑やかな場が好きなのか?」
「いえ。正直に言えばちょっぴり苦手です。でも、武尊さんと一緒なら大丈夫かなって」
武尊さんのお父さんは大企業の社長さんで、度々パーティを開催している。今までにもお義父さんやお義母さんからお誘いはあったものの、武尊さんが全て断ってくれていた。きっと私がそういう華やかな場に不慣れなことを知っているからだろう。
その配慮はありがたかったし、ご両親も『それなら仕方ないな』と無理強いするようなことはなかった。けれど、ご両親は息子の武尊さんがパーティに来ることを望んでいるだろう。
結婚してから武尊さんにはたくさん助けられてきた。この間だって武尊さんは寝る間も惜しんで献身的に看病してくれたのだ。
そんな彼へ妻として何か報いるようなことがしたい。
「それに私、武尊さんの妻としての役目を果たしたいんです。ダメ……ですか?」
断られたらどうしようと不安になりつつ尋ねる。
「本当に無理していないんだな? 正直に言えば俺もああいうゴチャゴチャした場所は苦手だし、俺に気を使っているなら――」
「それは違います!」
私が声を上げると、武尊さんはやれやれと降参したように言った。
「分かった。じゃあ、一緒に行くか」
「はい!」
私は武尊さんの言葉に満面の笑みで頷いた。