【執着兄弟の溺愛シリーズ】エリート救急医は契約結婚した妻を極上の執着愛で囲い込む
よくよく考えれば、公園で話している時はいつも大福がそばにいて、猫の話で盛り上がることも多かったがそれもできない。
さらに以前彼女から聞いた話をうっかり漏らしてしまえば訝しがられるに違いないと慎重になってしまう。
『氷室さんと私……どこかでお会いしたことはありませんか?』と聞かれた時には一瞬肝を冷やした。
絶対に失敗できないというプレッシャーから、彼女への想いをうまく表現できない。今まで女性から好意を向けられることはあっても、自分から積極的に女性にアプローチした経験はない。
とはいえ、この機会を逃すわけにはいかず、弱みに付け込むような気がしたが、俺は小春に契約結婚を提案した。
彼女の家の内情は知っていたし、妹思いの彼女ならばきっと話を受けてくれるはずだと確信を持っていた。
予想通り彼女は俺の提案に承諾し、俺たちは晴れて夫婦となった。
結婚してからも、俺の小春への想いは募っていく一方だ。
契約結婚であると思っているにも関わらず、俺を受け入れ、妻としての務めまで果たそうと尽力してくれている。さらに面倒なパーティにも嫌な顔ひとつせず参加してくれた。
そしてあの晩、俺はついに一線を越えてしまった。溢れる気持ちをどうしても抑えきれず、酒に酔った彼女にキスをしてしまったのだ。
『んっ……』
甘い声を漏らす小春にハッとして我に返るが後の祭りだった。俺は小春の気持ちを無視して最低なことをしてしまったと後悔を募らせた。
だが、これはある意味チャンスかもしれない。これをキッカケに小春との距離を縮められたら――。
「――むろ。氷室」
名前を呼ばれて我に返る。いつの間にかプリンまで食べ終えていた藍沢が俺の顔を覗き込んでにやりと笑った。
「今、奥さんのこと考えてただろ」
「なんでそれを……」
「お前、案外わかりやすいよ。奥さんのこと愛してるんだな?」
冗談気味に言われて渋い顔を浮かべつつ、「ああ」と認める。
こんなにも愛した女性は、小春ただひとりだ。
さらに以前彼女から聞いた話をうっかり漏らしてしまえば訝しがられるに違いないと慎重になってしまう。
『氷室さんと私……どこかでお会いしたことはありませんか?』と聞かれた時には一瞬肝を冷やした。
絶対に失敗できないというプレッシャーから、彼女への想いをうまく表現できない。今まで女性から好意を向けられることはあっても、自分から積極的に女性にアプローチした経験はない。
とはいえ、この機会を逃すわけにはいかず、弱みに付け込むような気がしたが、俺は小春に契約結婚を提案した。
彼女の家の内情は知っていたし、妹思いの彼女ならばきっと話を受けてくれるはずだと確信を持っていた。
予想通り彼女は俺の提案に承諾し、俺たちは晴れて夫婦となった。
結婚してからも、俺の小春への想いは募っていく一方だ。
契約結婚であると思っているにも関わらず、俺を受け入れ、妻としての務めまで果たそうと尽力してくれている。さらに面倒なパーティにも嫌な顔ひとつせず参加してくれた。
そしてあの晩、俺はついに一線を越えてしまった。溢れる気持ちをどうしても抑えきれず、酒に酔った彼女にキスをしてしまったのだ。
『んっ……』
甘い声を漏らす小春にハッとして我に返るが後の祭りだった。俺は小春の気持ちを無視して最低なことをしてしまったと後悔を募らせた。
だが、これはある意味チャンスかもしれない。これをキッカケに小春との距離を縮められたら――。
「――むろ。氷室」
名前を呼ばれて我に返る。いつの間にかプリンまで食べ終えていた藍沢が俺の顔を覗き込んでにやりと笑った。
「今、奥さんのこと考えてただろ」
「なんでそれを……」
「お前、案外わかりやすいよ。奥さんのこと愛してるんだな?」
冗談気味に言われて渋い顔を浮かべつつ、「ああ」と認める。
こんなにも愛した女性は、小春ただひとりだ。