【執着兄弟の溺愛シリーズ】エリート救急医は契約結婚した妻を極上の執着愛で囲い込む
家の扉を開けると、玄関までいい匂いが漂っていた。スリッパを履いてキッチンへ向かうと、小春が俺に気付いて「おかえりなさい」と笑顔を向けた。
「ただいま」
「お仕事お疲れ様でした」
ベージュ色のエプロンを付けた小春が優しく微笑みながら労ってくれる。
疲れて帰って来て温かく迎え入れてもらえることに、この上ない喜びを感じる。
「小春、これ買ってきた。あとで一緒に食べよう」
俺の手にある白い箱を見て小春が目を見開く。小春は甘い物に目がない。
事故に遭う前、自分へのご褒美に普段は買わない少し高めのチョコレートを買って少しずつ食べるのが至福なのだと話していたのを記憶していた。
「その袋って駅前にできたフルーツタルトのお店ですか?」
「ああ」
俺の言葉に小春は分かりやすく目をキラキラと輝かせる。
「すごい! あそこのタルト、人気すぎて並んでも全然買えないって有名なんですよ」
「あ……いや、たまたま通りかかったら買えたんだ」
俺はさらりと嘘を吐いた。正直に言えば、数日間仕事の休憩時間にこまめに電話を入れて予約を取っていた。
「そうなんですね。嬉しいです……! あ、そうそう。私も今日、お店で美味しい紅茶を見つけて武尊さんと一緒に飲もうと思って買ってきたんです。後で淹れますね」
「ああ、ありがとう」
俺の妻はなんて可愛いんだ。
声を弾ませる小春を見て心の中で呟く。このまま一思いに抱きしめてしまいたいという欲望をグッと堪え、俺はダイニングテーブルの椅子に座った。
「小春、今日はいつもと髪形が違うな」
夕食のハンバーグを食べている時、正面に座る小春の変化に気付いた。
焦げ茶色の髪を緩く巻いて一つに束ね、リボンで編み込んでいる。
普段よりさらに女性としての魅力が増している。
「そういえば、紅茶を買ったと言っていたな。今日どこかへ出かけたのか?」
「はい。隣町のショッピングモールへお買い物に行きました」
「……そうか」
よく見ると小春はふんわりとしたピンク色の小花柄ロングワンピース姿だ。
決して露出は多くないが、細い首元と綺麗な鎖骨が露になっている。
「混んでたか?」
「そうですね。平日にしてはお客さんがたくさんいましたね」
「……そうか」
言って奥歯を噛む。
小春のように可愛らしい女性とすれ違えば、男は見惚れてしまうだろう。
パーティ会場でも俺が少し席を外しただけで、小春の元へ男が寄って来て馴れ馴れしく声をかけていた。
あの時は俺がいたが、小春ひとりでいる時だったら……。
純粋な小春に付け込もうとする男が現れてもおかしくない。
「変な男に声をかけられたりはしなかったか? 連絡先を聞かれたり、体に触られるなんてことは?」
「え? ありませんでしたけど……」
小春が不思議そうに首を傾げる。
「それならいい」
小春自身は自覚していないが、彼女には魅力がある。今日だって男達の注目の的になったに違いない。
俺の小春にいかがわしい目を向けられたかと想像すると、腸が煮えくり返りそうにある。
「ただいま」
「お仕事お疲れ様でした」
ベージュ色のエプロンを付けた小春が優しく微笑みながら労ってくれる。
疲れて帰って来て温かく迎え入れてもらえることに、この上ない喜びを感じる。
「小春、これ買ってきた。あとで一緒に食べよう」
俺の手にある白い箱を見て小春が目を見開く。小春は甘い物に目がない。
事故に遭う前、自分へのご褒美に普段は買わない少し高めのチョコレートを買って少しずつ食べるのが至福なのだと話していたのを記憶していた。
「その袋って駅前にできたフルーツタルトのお店ですか?」
「ああ」
俺の言葉に小春は分かりやすく目をキラキラと輝かせる。
「すごい! あそこのタルト、人気すぎて並んでも全然買えないって有名なんですよ」
「あ……いや、たまたま通りかかったら買えたんだ」
俺はさらりと嘘を吐いた。正直に言えば、数日間仕事の休憩時間にこまめに電話を入れて予約を取っていた。
「そうなんですね。嬉しいです……! あ、そうそう。私も今日、お店で美味しい紅茶を見つけて武尊さんと一緒に飲もうと思って買ってきたんです。後で淹れますね」
「ああ、ありがとう」
俺の妻はなんて可愛いんだ。
声を弾ませる小春を見て心の中で呟く。このまま一思いに抱きしめてしまいたいという欲望をグッと堪え、俺はダイニングテーブルの椅子に座った。
「小春、今日はいつもと髪形が違うな」
夕食のハンバーグを食べている時、正面に座る小春の変化に気付いた。
焦げ茶色の髪を緩く巻いて一つに束ね、リボンで編み込んでいる。
普段よりさらに女性としての魅力が増している。
「そういえば、紅茶を買ったと言っていたな。今日どこかへ出かけたのか?」
「はい。隣町のショッピングモールへお買い物に行きました」
「……そうか」
よく見ると小春はふんわりとしたピンク色の小花柄ロングワンピース姿だ。
決して露出は多くないが、細い首元と綺麗な鎖骨が露になっている。
「混んでたか?」
「そうですね。平日にしてはお客さんがたくさんいましたね」
「……そうか」
言って奥歯を噛む。
小春のように可愛らしい女性とすれ違えば、男は見惚れてしまうだろう。
パーティ会場でも俺が少し席を外しただけで、小春の元へ男が寄って来て馴れ馴れしく声をかけていた。
あの時は俺がいたが、小春ひとりでいる時だったら……。
純粋な小春に付け込もうとする男が現れてもおかしくない。
「変な男に声をかけられたりはしなかったか? 連絡先を聞かれたり、体に触られるなんてことは?」
「え? ありませんでしたけど……」
小春が不思議そうに首を傾げる。
「それならいい」
小春自身は自覚していないが、彼女には魅力がある。今日だって男達の注目の的になったに違いない。
俺の小春にいかがわしい目を向けられたかと想像すると、腸が煮えくり返りそうにある。