【執着兄弟の溺愛シリーズ】エリート救急医は契約結婚した妻を極上の執着愛で囲い込む
今日はお互い仕事は休みだ。
昨晩の疲れで小春はしばらく起きてはこないだろう。
俺は腕をまくり、朝食を作るべく冷蔵庫を開けた。
「ど、どうしてこうなった……?」
フライパンの上の焼き鮭を見つめてポツリと呟いたタイミングで小春がキッチンへやってきた。
「武尊さん、おはようございます」
「ああ、おはよう。体はどうだ? 痛いところは?」
小春の手を引きダイニングテーブルの椅子に座らせる。
「お腹のあたりが少し重たい気がするけど、大丈夫です」
「そうか」
「昨晩はすごく幸せな時間でした」
頬を赤らめて微笑まれると、堪らない気持ちになる。
どうして小春はいつもこんなに可愛いんだ……。
このまま昨日みたいに小春の華奢な体を抱き上げて寝室へ連れて行きたい衝動に駆られるが、奥歯を噛み締めてグッと堪える。
小春に無理をさせてまた体調を崩したらどうする。小春が苦しんでいる姿は見たくない。
欲望を必死に理性で押しとどめていると、小春がキッチンに目を向けた。
「もしかして朝ご飯を?」
「あ、ああ……。もうすぐできるからちょっと待っていてくれ」
「それなら私も手伝います」
「いやいや、大丈夫だ。俺が用意する。小春はここに座って体を休めてくれ」
立ち上がろうとする小春を慌てて制止し、俺はキッチンに戻った。
「……すまない。鮭が焦げた」
カレーなどの簡単な料理は作れたが、焼き鮭は完全に失敗だった。
フライパンで表面を焼いたが、中は生焼けだ。どうやら火力が強すぎたのかもしれない。仕方なくフライパンに押し付けるように焼き直すと、今度は身がボロボロと崩れてしまった。
小春がいつも作ってくれる鮭とは似ても似つかない有様にうな垂れる。
「ダメだ。見た目も悪いし、違う物を食べよう」
こんな物を小春に食べさせるわけにはいかないと立ち上がろうとすると「待ってください! 私、食べたいです」と小春が俺を制止した。
「武尊さんが私の為に作ってくれたと思うと嬉しいんです」
「小春……」
「いただきます」
小春は手を合わせると、焦げた鮭を口に運んだ。
「うん、美味しいです」
水分が抜けてパサパサになってしまっているにも関わらず、小春は不満ひとつ漏らさずにパクパクと食べ進める。その健気さと優しさに胸がいっぱいになる。
「すまない、小春。これからは仕事だけでなく家事もできるように努力する」
「そんな。武尊さんはよくやってくれていますし、今以上は望んでいません。それに私は家事が好きなので、気にしないでください」
「いや、そういうわけにはいかない。俺たちは共働きだし、お互い協力し合わないと。料理ももう少しうまくなりたい。まずは近々、鮭のリベンジをさせてくれ」
決意を込めて言う俺を見て、小春はクスクスと笑った。
「分かりました。ちなみに、鮭は焼かずにフライパンで茹でるとしっとりふわっと仕上がりますよ」
「茹でる方法なんてあるのか……。料理は小春に習うとしよう。今度一緒に作ってもいいか?」
「もちろんです」
「ありがとう。これからは夫婦としてお互いに支え合おう」
「そうしましょう」
俺の言葉に小春はにっこりと笑みを浮かべた頷いた。
昨晩の疲れで小春はしばらく起きてはこないだろう。
俺は腕をまくり、朝食を作るべく冷蔵庫を開けた。
「ど、どうしてこうなった……?」
フライパンの上の焼き鮭を見つめてポツリと呟いたタイミングで小春がキッチンへやってきた。
「武尊さん、おはようございます」
「ああ、おはよう。体はどうだ? 痛いところは?」
小春の手を引きダイニングテーブルの椅子に座らせる。
「お腹のあたりが少し重たい気がするけど、大丈夫です」
「そうか」
「昨晩はすごく幸せな時間でした」
頬を赤らめて微笑まれると、堪らない気持ちになる。
どうして小春はいつもこんなに可愛いんだ……。
このまま昨日みたいに小春の華奢な体を抱き上げて寝室へ連れて行きたい衝動に駆られるが、奥歯を噛み締めてグッと堪える。
小春に無理をさせてまた体調を崩したらどうする。小春が苦しんでいる姿は見たくない。
欲望を必死に理性で押しとどめていると、小春がキッチンに目を向けた。
「もしかして朝ご飯を?」
「あ、ああ……。もうすぐできるからちょっと待っていてくれ」
「それなら私も手伝います」
「いやいや、大丈夫だ。俺が用意する。小春はここに座って体を休めてくれ」
立ち上がろうとする小春を慌てて制止し、俺はキッチンに戻った。
「……すまない。鮭が焦げた」
カレーなどの簡単な料理は作れたが、焼き鮭は完全に失敗だった。
フライパンで表面を焼いたが、中は生焼けだ。どうやら火力が強すぎたのかもしれない。仕方なくフライパンに押し付けるように焼き直すと、今度は身がボロボロと崩れてしまった。
小春がいつも作ってくれる鮭とは似ても似つかない有様にうな垂れる。
「ダメだ。見た目も悪いし、違う物を食べよう」
こんな物を小春に食べさせるわけにはいかないと立ち上がろうとすると「待ってください! 私、食べたいです」と小春が俺を制止した。
「武尊さんが私の為に作ってくれたと思うと嬉しいんです」
「小春……」
「いただきます」
小春は手を合わせると、焦げた鮭を口に運んだ。
「うん、美味しいです」
水分が抜けてパサパサになってしまっているにも関わらず、小春は不満ひとつ漏らさずにパクパクと食べ進める。その健気さと優しさに胸がいっぱいになる。
「すまない、小春。これからは仕事だけでなく家事もできるように努力する」
「そんな。武尊さんはよくやってくれていますし、今以上は望んでいません。それに私は家事が好きなので、気にしないでください」
「いや、そういうわけにはいかない。俺たちは共働きだし、お互い協力し合わないと。料理ももう少しうまくなりたい。まずは近々、鮭のリベンジをさせてくれ」
決意を込めて言う俺を見て、小春はクスクスと笑った。
「分かりました。ちなみに、鮭は焼かずにフライパンで茹でるとしっとりふわっと仕上がりますよ」
「茹でる方法なんてあるのか……。料理は小春に習うとしよう。今度一緒に作ってもいいか?」
「もちろんです」
「ありがとう。これからは夫婦としてお互いに支え合おう」
「そうしましょう」
俺の言葉に小春はにっこりと笑みを浮かべた頷いた。