【執着兄弟の溺愛シリーズ】エリート救急医は契約結婚した妻を極上の執着愛で囲い込む
その晩、子どもたちの寝かしつけを終えた私がリビングへ行くと、武尊さんがダイニングテーブルで本を読んでいた。
「子ども達寝たか?」
「はい。ぐっすりです」
 私は武尊さんの傍へ歩み寄り、手元の本を覗き込んだ。
「うわぁ、難しそう……」
 医学用語がズラリと並んだ分厚い本を見て思わず漏らすと、武尊さんがクスッと笑って本を閉じた。
「あっ、邪魔しちゃいましたよね。私、あっちにいま――」
 言いかけた時、武尊さんが立ちあがり私をギュッと抱きしめた。
「邪魔なものか。できることならこうやってずっと小春のそばを離れたくない」
「武尊さんってば」
 ふふっと笑いながら彼の背中に腕を回して、温かな胸に顔を埋める。
 そうすると、武尊さんの心臓の音と体温を感じて心が満たされていく。
「今、私すごく幸せです」
 私は思わずポツリとそう漏らした。愛する人に抱きしめられる喜びに胸が打ち震える。
「これからもっと幸せだと言ってもらえるように努力する」
 武尊さんは腕の力を弱め、そっと私の唇にキスを落とした。
 今度は私は彼に応えるように、グッと爪先立ちして武尊さんの頬にキスをする。
「俺の妻は今日も可愛すぎるな。だが、できれば唇がいい」
 少し驚いたような表情を浮かべた後、武尊さんは甘く囁き私の頭を優しく撫でた。
 私を見つめる眼差しは優しく、彼からの確かな愛情が伝わってくる。
「武尊さん、大好きです」
 唇にチュッと音を立ててキスをすると、武尊さんが私の体をひょいと抱き上げた。
「俺もだ」
「えっ……武尊、さん?」
「誘ったのは小春だからな」
 子どもが生まれてからも、こうやってふたりきりになると武尊さんは私をひとりの女性として愛してくれる。
きっと今夜も熱くてとびっきり重たい愛情を武尊さんに与えられるだろう。
 そんな喜びと幸せに浸りながら、私は彼を求めるように首に腕を回して抱き着いた。


                                【END】
 
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