【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
「なんか疲れてそうに見えるけど、何かあった?」
ソファに座る私の隣に腰掛け、翔真さんが尋ねた。
「え……? そんなに疲れてそうに見えますか?」
「いつもより元気がない。というより、無理して明るく振る舞ってるように見える。違う?」
 翔真さんに言い当てられてドキリとする。
 保育園での一件を彼に話そうかと迷う。けれど、話したとしても彼に心配をかけるだけだ。
 きっとこの件を知れば翔真さんは私のために問題を解決しようと奔走してくれるだろう。そうなれば、私の問題に彼を巻き込むことになる。
 今は私だけの誹謗中傷で済んでいるけれど、悪意が翔真さんに向くようなことは避けなければならない。
「……そんなことありませんよ。疲れて見えるのはきっとお肌がくすんでいるせいですねっ。もっとマメにスキンケアしないと」
 笑顔で誤魔化そうとすると、翔真さんが私の体を抱き締めた。
「大丈夫。今日はずっと俺がついてるから」
 翔真さんの体温が心地良い。彼の背中に腕を回すと、張り詰めていた気持ちが緩んでいく。
 この晩、私は翔真さんと子供たちを挟むように布団に入った。
「どうした。眠れない?」
 目を瞑ってもなかなか眠れないでいると翔真さんが小声で囁いた。
 私がこくりと頷くと、翔真さんは布団から出て私の隣にやってきて子どもを寝かしつけるみたいにトントンッと横向きの私の背中を叩いてくれた。
 その手のひらの温もりに気持ちが落ち着く。しばらくすると、私はそのまま夢の世界へ落ちて行った。
「んっ……」 
翌朝、目を覚ますと翔真さんが隣で眠っていた。
 彼と子どもたちを起こさないように注意しながら枕元のスマホを手に取り、寝室を出てダイニングへ行く
そこで保育園のブログをチェックすると、新たなコメントがついていた。
【藍沢凛花は既婚者を寝取る男好き】
 その文字を見た瞬間、眩暈に襲われた。
心がズシリと重たくなると同時に恐怖を覚える。
 こんなことを書き込むのは一体誰なんだろう。 
 体から力が抜けていく。 
「凛花!」
 その場にヘナヘナと座り込むと、翔真さんが私に駆け寄り体を支えてくれた。
「顔が真っ青だ。大丈夫か?」
 彼を心配させないように精一杯の笑みを浮かべようとするも、頬が強張ってうまく笑えない。
 そんな私を翔真さんは力強く抱きしめ「大丈夫だ。凛花は俺が必ず守る」と力強く言った。
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