【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「もし次もまた舞美絵の前に現れたら、遠慮なく相談してほしい。 俺の同期に優秀な警察官がいるから、相談するから」
「うん。 ありがとう、賢哉さん」
なんとも心強い言葉をもらった私は、賢哉さんとなら強く生きていけると、改めてそう信じることが出来た。
「俺は、ずっと舞美絵の味方だからな」
「……うん」
優しく頭を撫でてくれるこの手が、私は一番誰よりも安心する。 愛おしいこの手を、私はずっと離したくない、そう思う。
「舞美絵、一緒に風呂でも入る?」
「んん……賢哉さんがどうしても、って言うなら」
私がそう答えると、賢哉さんは「舞美絵、その答えはずるいなー。俺にどうしてもって言わせたいって、ことだろ?」と私に問いかけてくる。
「ええー、そんなことないけど」
「ほら、どうしてもって言わせたい雰囲気出してる」
「そんなことないのにー」
でもなんだかんだ、賢哉さんは正直な気持ちを私に伝えてくれるから、私はそれが嬉しい。
こうやってたまにジョークを言い合えるのも楽しいし、好きなんだ。
「よし、舞美絵がどうしても入りたいって言うから、入ってやるか」
「それはこっちのセリフなんですけどー」
そう言いつつ、賢哉さんと一緒に他愛もない話をしながらお風呂に入るのは楽しい気持ちになる。
やっぱり二人だけの空間って大事だと思うし。
「舞美絵、髪の毛乾かしてあげるよ」
「いいの? ありがとう」
「じゃあ、ここに座って」
「うん」
私の髪の毛をドライヤーで乾かしてくれる賢哉さんの手が優しくて、心地良くてたまらない。
「熱くない?」
「うん、大丈夫」
自分でドライヤーするより、賢哉さんにしてもらう方が何倍もいい。