【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「俺も好きだよ」
「……え?」
「わかめご飯」
な、なんだ、そっちか……。急に好きだと言われたので、びっくりしてしまった。
「あと、照り焼きとかも好きかな。 照り焼きバーガーとかよく食べるし」
「そ、そうなんですか?」
四之宮さんはアイスコーヒーを口にしながら「照り焼きバーガー美味しくない? バーガーだと、あれが一番好きなんだよね」と言ってくる。
「確かに、美味しいですね。 甘辛い照り焼きソースが最高ですね」
「そうそう。あれをポテトに付けて食べるとなお美味しいしね」
「確かに、あれは美味しいですね」
「舞美絵さんもやったことある?」
「はい。あります」
まさか、照り焼きバーガーでこんなに盛り上がるとは思ってなかった。
「俺たち、意外と食の好み似てるのかもね。好きな食べ物の好み、近いし」
「……確かに、そうですね」
私もちくわの磯辺揚げ好きだし、かしわ天も好きだし、照り焼きも好きだし。
ちょっと食べ物の好み似ているかもしれない。
「やっぱり俺たち、結婚する運命だったのかもね」
「はい?」
「俺たちはまさに出会うべくして出会った、ってことだと思わない?」
これがもし運命だと言うのなら、雪輝とのことはどうだったのだろう。 雪輝と出会ったのは、運命でもなんでもなかったってことなのかな……。
私一人だけが、運命だと信じていたのかもしれない。 本当は、運命でもなんでもなかったんだ。
「確かに……今日あそこに四之宮さんがいなければ、私たちは出会うことはなかったですもんね。 ましてや、結婚することになるなんて思ってもなかったですし……」
運命は意外と、近くにあるのかもしれない。