【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「ああ。なんでも、覚醒剤が大量に入ったカバンを所持していたらしい」
しかし、警察に逮捕された後も容疑を否認していているということだった。
「うわ、それはもう言い逃れ出来ないだろ。証拠があるんだろ?」
「警察からの情報によると、本人は身に覚えがないらしく、誰かに嵌められたと言っているそうだぞ」
警察から共有を受けた内容を確認していくと、確かにカバンを持っていたことに間違いはない。
しかし本人は、そのカバンは自分のものではないと言い張っているということだった。
「嵌められた……ね」
「本人は否認しているようだ。自分のものではないと。誰かが自分に罪を着せようとしていると、そう訴えているらしい」
この話が本当かどうかは、正直取調べしてみないとわからないことが多い。 本人がウソを付いている可能性も充分にあるわけだが……。
「……四之宮、何か気になるのか?」
寺巻は俺を見ている。
「話を聞いた警察官の話だと、本人はウソを付いているようには見えなかったらしい。 そもそも、そのカバンの中身が大量の覚醒剤だということにも気付かなかったらしいしな」
「四之宮、お前その話を信じるのか?」
「信じるか信じないかは取調べをしてみないとわからないけど、話の感じ的には中身が覚醒剤だったと知った時、本人はかなり驚いていたらしい」
もし中身が覚醒剤だと知っていたとしたら、そんな態度取るだろうか……?
俺にはやっぱり、嵌められたっていう言葉自体が本当なんじゃないかと思っている。
「まあ、知らないフリをしてるだけの可能性もあるけど……なんか引っかかる」
「とりあえず、取調べてみればすぐにわかることだと思うけどな」
「……だといいけど」