【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
嵌められた、という言葉自体が俺にはどうも気になる……。何か嵌められるような心当たりがあるのか?
仮に誰かに恨まれてるとしても、そこまでされる理由が何かあるのか?
「取調は俺がやる。 気になることも色々とあるからな」
「わかった」
「取調の前に、状況把握が必用だな。少し調べてみるか」
「過去に容疑者が関わった事案がないか、俺も調べてみる」
俺は警察が逮捕した時の状況を、もう一度捜査資料から探っていくことにした。
✱ ✱ ✱
「四之宮、どうだった?」
取調を終えた俺に、寺巻が聞いてくる。
「やっぱり否認してる。あのカバンのことも、大量ほ覚醒剤のことも何も知らないとさ」
「四之宮は、どう思う?」
寺巻の言葉に俺は「ウソは付いてるようには、俺も見えなかった」と答えた。
「もし誰かに嵌められたんだとしたら、その目的はなんだ? なぜヤツがターゲットにされたのか、そこが妙に気になるが……」
「……もう少し、詳しく調べる必要がありそうだな」
俺は寺巻に「一応、薬物検査の結果は陰性だった」とだけ告げた。
やはり本人の言うとおり、彼は嵌められただけなのか……? だとしたら、その目的がわからない。
「そうか。陰性だったか」
「本人に何か心当たりがないか聞いてみたが、特に思い当たることはないそうだ。 特に覚醒剤事案で何かに巻き込まれたりしたこともないし、そんな話を誰かから受けたこともないと言ってる」
「誰かに恨まれてる件についてはどうだ?」
俺は取調室の外側から容疑者を見つめながら「特に誰かとトラブルを起こしたこともないようだ。話を聞く感じだと、誰かに恨まれてる感じはなさそうだけど……」と寺巻に話した。