【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「流石にすぐには……ってところか」
「とりあえず、様子を見るしかないな」
警察に頼まれて取調をしたが、すぐには答えはわかりそうにない。 じっくりと時間を掛けたいところだが、あまり悠長にしてる時間はなさそうだな。
「寺巻、俺は少し聞き込みしてくる」
「聞き込みなら、俺も行くよ。 俺たち、相棒だろ?」
「……本人のこともをもう少し詳しく調べよう。何かわかるかもしれない」
「そうだな」
警察にはまだ何も話してくれないとだけ伝えた。SSBCで今防犯カメラの映像を解析してもらっている最中だが、特に大きな収穫はなさそうだ。
俺たちも薬物関係に関しては捜査権を与えられているので、警察と同じように捜査が出来る権限を持っている。
「なあ、カバンがもしすり替わったとしたら、人目につくところでお前ならどうやってすり替える?」
運転する寺巻にそう問いかけてみると、寺巻は「もしすり替えるとしたら、俺なら普通は防犯カメラがないところを選ぶ」と答える。
「そうだよな。……わざわざ人目につくところでカバンをすり替えるとしたら、防犯カメラがないところを選ぶよな」
防犯カメラがあるところでなんて、わざわざすり替えるか……?
「カバンがすり替わったであろうタイミングを取調で聞いてみたんだが、本人も心当たりがないの一点張りでな」
「どこかで休憩したとか、どこか立ち寄ったとかがわかれば、聞き込みしやすいんだけどな」
そうなんだよな……それがわかれば、少しは進展する。
「とりあえず、この辺りから聞き込みしてみるか」
「本人いわく、カバンはずっと近くにあった。すり替えられる瞬間なんて、あるとしたらほんの一瞬しかないと言ってたいたが……実際はどうなのか」