【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「行ってらっしゃい」
「行ってきます」
今日も仕事へ向かう賢哉さんのことを、玄関で見送る。
賢哉さんと結婚してから、早いもので半年を迎えようとしていた。 夫婦になってもう半年なのかと思うと、時間の流れは早いものだ。
季節は気が付けば夏だったのに、もう冬が来ようとしている。 半袖の季節だったあの頃と比べると、服装も少し厚手のセーターへと変わった。
最近の部屋着も薄手の長袖から、ちょっと生地が厚めのスウェットやルームウェアへと変化した。
あんなに暑い夏だったのに、もう冬なのか……と思いながら過ごす日々が続いていた。
「ちょっと寒いな……」
温かいお茶でも飲もうかな、と思いキッチンへ行く。 ふとキッチン横のカレンダーに目を通すと、ふと感じる。
「そっか、あと少しでクリスマス……なんだ」
もうそんな季節になってきたんだな。今は十一月も終わりかけだけど、もうショッピングモールなどに行くとクリスマス商材が並び始めている。
ついこの間ハロウィンが終わったというのに、もうクリスマスモードになってくるんだなと、そう思う。
「クリスマス……か」
賢哉さんに何か、今年のクリスマスプレゼントを用意したいなと思うけど、何をあげたら喜んでもらえるのだろうか?
「クリスマスケーキとか、予約したいな」
一緒にクリスマスを過ごせるのが一番いいんだけど、一緒に過ごせるかはわからない。 賢哉さんは相変わらず仕事で忙しいし、この間はおとり捜査のために二週間も家を開けていた。
その二週間はおとり捜査に集中するため、賢哉さんからの連絡も途絶えていた。 二週間も連絡がないなんて本当に寂しかったし、泣きそうになってしまったこともあった。