【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「……四之宮、さん」
四之宮さんはこんなに私に優しくて、そんな不安も取り除いてくれた。
「夫婦になっても、俺は舞美絵さんが嫌がることはしない。 舞美絵さんが子供を望まないなら、子供は作らないし、寝室が別がいいならもちろん別にします」
そう言ってくれた四之宮さんの優しさが、私は嬉しかった。
「いえ!あの、そこまで言ってないので……安心してください。 私は四之宮さんに何かされても嫌だとは思いませんし、寝室も一緒で構いません。 四之宮さんと夫婦になるので、寝室は一緒の方がいいと思います」
寝室を別にした夫婦は離婚率が上がると言われているようだし、それに対して嫌なわけもない。
「本当?」
「はい」
ここまで言ってくれる人、きっといないと思う。
「……ちなみにですけど」
「ん?」
「私も、離婚するつもりであなたと結婚しませんので安心してください。 四之宮さんと幸せになるために、結婚すると決めたので」
「舞美絵さん……」
私たちは夫婦になって幸せになる。そして必ず、雪輝に後悔させてやるの。
私を捨てたことを後悔させてあげるんだ。
「私は、あなたを信じます。 あなたの言葉を、あなたの温もりを、あなたの笑顔を信じます」
私は四之宮さんに微笑みかける。
「ん、俺を信じて。 俺は絶対に、あなたのことを悲しませないし、絶対に裏切らない」
そんな真剣な言葉をくれる四之宮さんに、私は心が惹かれていることに気付く。
「……もちろん、信じます。 四之宮さんは、私の旦那さんになる人、ですから」
「ありがとう、舞美絵さん」
私は四之宮さんと幸せになるために、結婚する。 決して中途半端な気持ちなんかじゃない。