【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


 心当たりか……やっぱりない。

「いえ……でも知らない間に、何か食べちゃったのかもしれません……」

「昨日一昨日で食べたもの、思い出せる範囲でいいので教えてもらえますか?」

「……わかりました」

 担当の先生に色々と食べたものを覚えている範囲で答えたけど、先生は「特に怪しい食べ物とかは、なさそうですね……」と答えた。

「旦那様も、同じものを召し上がられましたか?」

「はい。同じものを食べました」

「そうですか。 旦那様には、症状は出ていませんか?」

 賢哉さんは「俺はなんともないです。全然、大丈夫です」と答えたけど、その心配そうな顔は変わらない。

「そうですか。 今日は念の為一日入院して、また様子を見ましょうか」

「……はい」

「先生、妻のこと、よろしくお願いします」

「はい。お大事になさってください」  
 
 先生が出て行った後、賢哉さんは「舞美絵、大したことなくて良かったよ。……本当、心配したんだぞ」と頭を撫でてくれる。

「ごめんね、心配かけて……。仕事、抜け出して来てくれたんだよね……?」

 賢哉さんは「そんなこと、気にしなくていいよ。妻が一大事って時に、駆け付けない旦那はいないだろ?」と言ってくれた。

「ありがとう……賢哉さん」

「とにかく、ゆっくり休んで。俺のことは気にしなくていいから」

「……うん」

 賢哉さんは「俺、飲み物買ってくるな」と一旦病室を出て行った。

「心配、かけちゃったな……」

 無理はしてるつもり、全くなかったんだけどな……。やっぱり、ちょっと疲れていたのかな?
 賢哉さんに迷惑かけちゃったな……。なんか、申し訳ない。

「舞美絵、水置いとくからな」

「ありがとう、賢哉さん」
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