【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「お礼なんていい。 今はとにかく、ゆっくり休んでくれ」
「……うん」
賢哉さんはおでこにキスを優しく落とすと、「明日また、迎えに来るからな」と微笑む。
「うん」
賢哉さんが病室を出て行った後、私は血液検査などを行ったけど、血液検査には問題がないということだった。
先生からは、恐らくウイルス性の胃腸炎ではないかと言われた。 きっとどこかで感染してしまったのだろう、ということだった。
その日の夜ご飯には、病院食が出された。
「いただきます」
だけどその病院食を口にしようとした時、私は再び吐き気に襲われ、急いでナースコールを押すと、すぐに看護師さんが病室に来てくれた。
「四之宮さん、どうされました?」
「すみません、気持ち悪くて……」
「わかりました。 今先生来ますから、横になっててくださいね」
「はい……すみません」
ベッドに横になっていると、すぐに先生が来てくれた。
「四之宮さん、大丈夫ですか?」
「すみません……また気持ち悪くなって……」
先生はテーブルの上の病院食と、私の症状を見て何かを確信したようだった。
「四之宮さん、違ってたらすみません。 もしかして、食べ物のニオイで気持ち悪くなりましたか?」
「は、はい……」
そう答えると、先生は「四之宮さん、これはただの胃腸炎ではないかもしれませんね」と私に告げる。
「え……?」
「ちょっと、別で検査したいことがあります」
「は、はい……わかりました」
先生は医療用のケータイで誰かに電話をしていた。
「四之宮さん、ベッドごと、ちょっと移動しますね」
「気持ち悪くなったら、また教えてください」
「わかり……ました」
先生と看護師さんは、ベッドをどこかへ移動していく。