【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


 まさかこの体調不良が、妊娠によるものだったなんて……。でも良かった、何か変なものを食べたわけじゃなさそうだから。
 胃腸炎とかだったら、賢哉さんに移してしまうかもしれなかったから。 そんなことをしては、大変だと思ったから。

「妊娠……」

 私のお腹に、本当に赤ちゃんがいるの……? まだ信じられない。
 こんなに早く妊娠するなんて……ちょっとびっくりだ。 

 私自身、すぐにでも子供が欲しいわけでもなかったけど、いざ妊娠したとなると……やっぱり嬉しい反面、不安になる。
 喜んでもらえるのかなとか、子供いらないとか言われたらどうしようとか、そんな不安が頭をよぎる。

 二人での暮らしも楽しいだろうなって思うけど、やっぱり三人での生活は、もっとワクワクするだろうな……と思う私がいる。
 大好きな人の子供が出来るのは、とても嬉しいことだし、幸せなことだと思う。 私自身、いつか子供は欲しいと思っていたから、正直嬉しいのはある。

「四之宮さん、おはようございます。 体調、いかがですか?」

 次の日の朝、看護師さんが病室へと入ってきて声を掛けてくれた。

「昨日よりは、少し楽な気がします」

「そうですか。良かったです」

 看護師さんは私の体温を測りながら「今日は検査したら、もう退院して大丈夫ですからね」と言ってくれるので、私は「はい。ありがとうございます」と返した。

 その後先生に検査をしてもらったところ、やはり私は妊娠しているとのことだった。
 エコー写真に写るほんの小さな命の欠片を眺めながら、驚きの反面不安にもなった。

「本当に、妊娠してるんだ……」

 今はまだこんなに小さい命でも、ちゃんとハッキリと見えるんだと、感動してしまった。
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