【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「私、正直怖いの……。もし賢哉さんが子供欲しくないとか、そういう気持ちがあったらどうしようとか、思ってて……」
賢哉さんはそんな私の手をギュッと握り締めると、不安を取り除くかのように優しい声で「そんな訳、ないだろ?」と言ってくれた。
「本当に……?」
「本当だよ。……俺は、舞美絵の子供なら何人でも欲しいと思ってるくらいだ」
「賢哉さん……ありがとう」
私は賢哉さんの言葉に救われた。 それだけで、すごく救われた。
「舞美絵、子供……産んでくれる?」
「……うん、産ませてほしい」
私は賢哉さんに抱き着いた。
「私、頑張るから。母親になるために」
「一人で頑張るの禁止な。 一緒に頑張るんだよ、俺たちは」
賢哉さんのその優しい言葉が嬉しくて、私は「うん、一緒に頑張ろうね」と微笑んだ。
「舞美絵、俺が君を支えるから。 だから、遠慮なく俺を頼ってほしい」
「……ありがとう、賢哉さん」
賢哉さんはやっぱり頼りになる。 賢哉さんと結婚して良かったと、本当に思う。
「子供か……。まだ信じられないな」
「私も、まだ信じられないよ。……でも、ちゃんとここにいるんだと思うと、すごく愛おしいの」
「俺はもっと、愛おしいよ。 君のことも、お腹の子供のことも、もっと愛おしくなると思う」
そんなことを言ってもらえるのは、すごく嬉しくて……なんだか泣きそうになってしまった。
「悪阻でちょっと大変かもしれないけど……俺が出来ることなら、なんでもするから」
「ありがとう」
賢哉さんは「これから、舞美絵が辛い時は俺がそばにいるからな」と言ってくれるので、私は「うん」と賢哉さんの背中に手を回す。
「子供、幸せにしないとな」
「そうだね」