【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


 当分、舞美絵のためにレモンを冷蔵庫にストックしておいたほうがいいかもしれないな。いつでもきっとレモンがあれば、きっと安心するだろうし。

「酸っぱいものなら、パイナップルとか、食べられそうなら買ってくるけど」

「パイナップル?……え、それも食べたい」

 とにかく酸っぱいものならなんでもいいって、感じなのか? とにかく酸っぱいフルーツなら食べられそうってことなのか?
 レモンにパイナップル、念の為グレープフルーツもストックしておくことにしよう。 舞美絵が少しでも食べられるものを、増やしていかないと……。   

「もずくにレモンのおかげか、ちょっと楽になったよ」

「良かったな。 また後で食べられそうなら、食べていいからな」

「……うん、ありがとう」

 舞美絵が今つわり中なので、自分の分の夕食はつわりが落ち着くまで、舞美絵がいない時に食べることにした。 
 食べ物のニオイで気持ち悪くなる今、俺が普段食べているものを見たらそれだけで気持ち悪くなるはずだ。

 今はご飯のニオイがダメらしく、炊きたてのご飯はNGとなっている。 ニオイの強いニンニク系も絶対に避けなければならない。
 もちろん、カレーとかニオイの強いものもなるべく舞美絵の前では食べないように心掛けないと。

「とりあえず、洗濯物洗わないと……」

「いいよ、洗濯なら俺がやるから」

「でも……」

 俺は舞美絵をソファに座らせると、「いいから、舞美絵は無理したらダメだろ? 俺が出来ることは俺がやるから、舞美絵は休んでて」と舞美絵の頭を撫でる。

「……ありがとう、賢哉さん」

「舞美絵、無理は禁物だからな? わかったか?」

 俺の言葉に舞美絵は「うん、わかった」と微笑む。 俺はそんな舞美絵のおでこに、キスを落とした。
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