【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


 私たちにとって、この子は大切な宝物だ。 この子を絶対に守りたい。
 
「賢哉さん、今度一緒に検診に来てくれる?」

「もちろん、行かないわけがないだろ?」

「……ありがとう」

 賢哉さんがいれば、私はきっと大丈夫だ。

「さ、体調辛いだろ? 寝てていいからな」

「うん」

 私は再び横になるけど、賢哉さんがいるだけで安心したのか、落ち着いて眠ることが出来た。

「ゔぅ……っ……」

 時間が経って再びの悪阻に襲われるが、賢哉さんが優しく看病してくれる。

「大丈夫、大丈夫だよ舞美絵。俺はここにいるからな」

 そうやって辛い私を励ましてくれる賢哉さんに、私も「うん……」と頷いた。

「水飲むか?」

「うん」

 賢哉さんから水をもらい、少し飲む。

「寝てていいよ、舞美絵」

 私は静かに頷く。賢哉さんは優しく隣で頭を撫でてくれる。

「辛いよな? 代わってあげられなくてごめんな」

「ううん……大丈夫」

 賢哉さんと一緒に乗り越えていくと決めたんだ。私はここで負けたくない。

「俺に出来ることなんて、ちょっとしかないな」

「……そんなこと、ないよ。 私、賢哉さんがそばにいてくれるから、頑張れるんだよ」

 頭を撫でながら、賢哉さんは「そっか」と呟く。

「これからも、こうして看病してくれると助かります」

「もちろんですよ、奥様」

 賢哉さんは優しく微笑んだ。
 
 
✱ ✱ ✱


 あれから賢哉さんに支えてもらいながら、なんとか悪阻を乗り越えていた。 
 病院の診察でも体重が減っていることを指摘されたが、なんとか食べれるものを食べて過ごしている。

「いただきます」

 今私が一番食べられているのは、フライドポテトだった。 
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