【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。

 
「ごちそうさま。美味かったな」

「それは良かった」
  
 また一つと食べられるものが増えたことで、私にとってはレパートリーの一つになった。

「またポテト食べたくなったら、俺に言って。買ってくるよ」

「ありがとう」

 今の私にとって、フライドポテトが唯一美味しく食べられる食べ物だ。 ポテトだけ食べてても仕方ないけど、食べられるものをしっかりと食べていかないと。
 私たちの子供のために、今はしんどくても頑張らないといけない。

「明日も明後日もポテトがいい」
 
「わかった。明日も明後日もポテト買ってくるよ」
 
「ありがとう」

 明日は賢哉さんは仕事が休みだから、一日ずっと一緒にいてくれる。それだけでもう心強いし、一人じゃないから、何かあっても安心して頼れる。

「舞美絵、今は大変かもしれないけど、俺がいる。だから、俺には遠慮しないでいいから」

 そうやって手を握ってくれる賢哉さんの手が、優しくて温かい。
 この温かい温もりが私の心まで温めてくれる。 私が欲しいのは、この幸せな温もりと幸せな時間だ。

「賢哉さん……愛してる」 
 
「俺も、愛してるよ。……ずっとずっと、これからも愛し続けるから」 

 賢哉さんのその言葉に、私は「絶対だよ。……絶対、愛し続けてね」と賢哉さんの手を握り返す。

「もちろん、一生愛すると約束しただろ?」

「……うん、そうだったね」   
 
 私たちなら、この幸せをずっと守れる。愛おしい家族が増える喜びも、これから一緒に親になっていく覚悟も、全部二人で分け合えるから。
 この愛おしい気持ちを、私は彼と二人で噛み締めていきたい。
 
「俺には、舞美絵とこの子がいれば充分だ。 他にはもう、何にもいらない」
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