【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


 お腹の中で動いている時、この子はちゃんと生きているんだと感じる。 賢哉さんにとっても、それはとても嬉しいことみたいだ。

 悪阻も落ち着いたところで、私はまた家事を再開し、料理もまた作れるようになった。 ご飯のニオイで吐きそうになることもなくなったので、賢哉さんのためにまた料理が作れることの嬉しさを感じていた。 
 数ヶ月間、ほぼ料理は作ることが出来ずにいたけど、賢哉さんは「俺のことなんて気にするな」といつも言ってくれていた。

 私が悪阻で辛い時、なるべく私の前ではご飯は食べないようにしてくれていたし、最近ではうどんを茹でたり、インスタントのラーメンを作れるようにもなったようだ。
 賢哉さんはそのことについては、「ちょっとは成長しないと」と思っていたらしい。 最近では自らうどんを茹でてくれるようにもなった。
 
 賢哉さんの中では、今度はおにぎり作りに挑戦したいそうで、今度一緒におにぎりを作りたいと言ってくれた。
 私はそれが嬉しいし、一緒に作りたいと思う。

「よし、洗濯物終わり」
 
 久しぶりに使った洗剤と柔軟剤のニオイも、ちょっとだけ懐かしいニオイに感じた。
 悪阻の時は柔軟剤のニオイが本当にダメで、香りを無香料の柔軟剤に変えて、なんとかしのいでいたくらいだ。
 今はもうすっかり、いつものこの柔軟剤のニオイに慣れてきた。 大好きなグリーンアロマの香りの柔軟剤は、私たち二人ともお気に入りの香りだ。

「さて、何やろうかな……」

 そういえば、クローゼットの整理もしたかったんだった。 

「まだ時間あるし、クローゼットの整理でもしようかな」

 賢哉さんの服と、私の服もしっかり整理して片付けたい。 なかなか悪阻中は、出来なかったから。
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