【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「あ、賢哉さん」
「ん?」
舞美絵は俺に「明日のおにぎり、一緒に作る?」と聞いてくれるので、俺は「いいのか?」と返事をする。
「もちろん、一緒にやろうよ」
「ああ、頼むよ」
「せっかくだから、寺巻さんの分作ってあげたら?」
え、俺が寺巻の分を俺が……? ま、まあ、作ってやってもいっか。
「おにぎりの具材いくつか用意したから、好きなの作っていいからね」
「ありがとう」
おにぎり作りは寝る前に行うことになった。
「ごちそうさまでした」
「お粗末さまでした」
夕飯の後は、先にお風呂に入ることにした。
「舞美絵、風呂出たぞ」
「あ、うん」
舞美絵はソファに座って、何やらスマホを見ていた。
「何見てるんだ?」
「んー? 赤ちゃんの名前、何しようかなって思って見てたんだ」
「名前か……。そうだよな、名前決めないとな」
俺はタオルで髪の毛を拭きながらソファに腰掛ける。
「性別、もうわかってるんだろ?」
「うん、分かってるよ」
知りたい気持ちはあるが、舞美絵からサプライズの発表があるのを待つことにする。
「名前ってその子の一生を左右するから、やっぱりちゃんと決めたいよね」
「そうだな。……大人になった時に恥ずかしくない名前にしたいな」
「そうだね」
舞美絵はスマホをテーブルに置くと、「私もお風呂に入ってくるね」とソファから立ち上がる。
「賢哉さん、お風呂出たらおにぎり作るから待っててね」
「わかった」
俺も今後はおにぎりくらい作れないとな。舞美絵に子供が産まれたら、舞美絵が一番大変になるわけだし。
俺が今のうちに、少しでも出来ることを増やしておきたいというものある。自分のためにも。