【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


「賢哉さん、具材わかめご飯にする?」

「わかめご飯がいい」

「了解」

 舞美絵はわかめご飯が好きだと、確か出会った頃に言っていたな。 舞美絵の好きなわかめご飯は、混ぜ込みタイプのわかめご飯で、ご飯に混ぜるだけで簡単にわかめご飯が出来る素らしい。
 わかめご飯の他にも、しそとか色々あるらしいけど、舞美絵はシンプルなわかめご飯が一番好きらしい。
  
「まずこの白いごはんに、このわかめご飯の素をサラッと入れて。 あ、でも……入れすぎるとしょっぱくなっちゃうから、気を付けてね」

「おお、わかった」

 言われた通りに、わかめご飯の素をパラパラっと振りかけていく。

「後はこれを、しゃもじでまんべんなく混ぜ込んでいけば大丈夫」  

「わかった」

 しゃもじで混ぜ込んでいくと、少しずつわかめご飯が出来上がってくる。

「そのくらい混ぜれば、もう大丈夫かな」

 舞美絵はラップを取り出すと、ラップを切ってテーブルに広げていく。

「じゃあ、ここにご飯乗せて後はラップを丸めて握るだけだよ」

「こうか?」

「そうそう。 三角にするには、こうやればいいんだよ」

 舞美絵が握り方の見本を見せてくれる。

「なるほど。……やってみるか」

「うん、やってみて」
 
 舞美絵に見守られながら、おにぎりを握ってみるが、なかなか三角が上手く作れない。
 
「意外と難しいな、三角作るのって」

「最初は難しいかもしれないけど、やってる内に出来るようになるよ」

「そうか。 なら、おにぎりちょっと頑張ってみるか」
 
「また作りたい時は言ってくれれば、一緒にやるよ」

「ありがとう」 

 俺は舞美絵が握ったキレイな三角を見て、こういう風に握れるようになりたいと思った。
< 156 / 164 >

この作品をシェア

pagetop