【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
□家族三人で始まる幸せの日々
愛おしい我が子を幸せにしたい
あれからお腹の子は、順調に元気に育っている。
「ただいま、舞美絵」
「おかえりなさい、賢哉さん」
数ヶ月前までパパになる実感が湧かないと言っていた賢哉さんだけど、最近はパパになる実感が湧いているようだった。
「ただいまー、元気だったか?」
家に帰るといつも、お腹の子に話しかけている賢哉さんは、もうすっかりパパの顔になっている。
仕事がいつも忙しい賢哉さんだけど、賢哉さんは日々麻薬取締官としての仕事を全うしている。 私はそんな賢哉さんのことを尊敬しているし、これからも尊敬し続ける。
「今日もね、すごく動いてるの。 元気すぎるくらいにね」
「そうか。それはいいことだな」
「うん」
お腹の子が男の子だとわかった時、きっと賢哉さんは嬉しかっただろうなと思う。 性別がわかったのは、大体妊娠五ヶ月目の時だった。
賢哉さんにはちゃんと男の子だとわかってから、教えてあげたいと思ったから、私はサプライズ的な感じで伝えた。
賢哉さんはとても嬉しかったみたいで、私のことを抱き締めてくれた。
「男の子かあ……産まれて来るのが楽しみだな」
「うん、本当に楽しみだね」
この子は、どんな子に育つだろうか。
「賢哉さん、ご飯食べるでしょ?」
「ああ、腹減ってる」
「今用意するから待っててね」
私はキッチンへ向かいビーフシチューを温める。
「今日はね、久しぶりにビーフシチューにしたの」
「ビーフシチューか。いいな」
テーブルに二人分のビーフシチューとサラダを並べる。
「さ、食べよう」
「ああ、食べよう」
二人で「いただきます」と手を合わせ、ビーフシチューを口にする。
「ん、美味い」
「本当? 良かった」