【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


 楽しみにしててね、我が家の天使さん。

「産まれてきてくれて、ありがとう」

 私は我が子を抱き抱えながら、そう呟いた。 すごく待ち望んでいた愛おしい我が子と三人での生活に不安もあるけど、賢哉さんと一緒なら大丈夫な気がする。

「これから色々と大変になるな」

「そうだね。 だけど、私たちならきっと大丈夫だよ」

「そうだな。大丈夫だといいな」

 賢哉さんの運転する姿を眺めながら、私はその横で「安全運転でお願いしますね、パパ」と声をかける。

「了解。安全運転、心掛けます。ママ」

「……ママ、か」

 この子は初めて言葉を発すると時、なんて言うんだろうな。 私的にはやっぱり、「ママ」と言ってほしいけど、なんて言うかな……? 
 もしかしたら「パパ」と言うかもしれない。

 男の子は大体喋れるようになるのって、大体二歳くらいになってからって聞いたことはある。 女の子の方は一歳半とかで、男の子より早いらしいと聞いたんだけど。
 うちの我が子は、どうだろうか。 でも、それも楽しみの一つになる。

「賢哉さん、ちょっと寄りたいところがあるんだけど、いい?」

「ああ、別にいいよ」

 私は賢哉さんに私たちが初めて出会った公園に連れて行ってほしいとお願いしたら、賢哉さんは「わかった」と快く連れて行ってくれた。
 公園に車を停めて、我が子を抱きしめながら、私たちは二人で歩いた。

「懐かしいね。 私たち、ここで出会ったんだよね」

「あの時、舞美絵死にそうな顔してたな」

 二人で公園をゆっくり歩きながら、出会った頃を思い出していた。

「そうだったね。……でもあの時、あなたが私にプロポーズしてくれた」

「そうだったな」

「……あの時、プロポーズしてくれてありがとう」
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