【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


 危険な目に……と聞くと、ちょっと怖くなってしまう。

「そうなんですね……。危ない目に遭ったりも、するんですね」

「舞美絵さん、大丈夫ですよ。 俺はそんな簡単には、死なないですから」

 四之宮さんは優しく私の頭を撫でてくれる。

「俺は舞美絵さんのためにも、死ねないですね」

「え……?」

 四之宮さんは優しく微笑むと「これから奥さんになる人を、一人には出来ませんからね」と私のおでこにもう一度キスを落とす。

「四之宮……さん」

「俺が、ずっとあなたを守ります。なので、安心してください」

 その言葉に私は、ものすごくキュンとしてしまった。

「……はい」

 私はこの数時間で、四之宮さんにすっかり心を持って行かれてしまった。

「あの……四之宮さん」

「はい」

「私、四之宮さんの仕事を話を聞いて、昔のことを思い出しました」

「昔のこと……ですか?」

 私は「はい。……昔、仲が良かった友達のことを、思い出しました」と答えた。

 そんな私に、四之宮さんは「舞美絵さん、座って話しましょう」とソファに座らせてくれる。

「良かったら、話してくれますか?……そのお友達のこと」

「はい」

 私は少しの沈黙の後、口を開いた。

「高校生の時、仲が良かった友達がいたんです。その子とは親友でした。よく一緒に勉強したり、一緒な遊んだりしてたんです。 美味しいもの食べたり、プリクラとか撮ったりとかして」

「そうですか」

「高校卒業して、彼女は大学進学のために上京していきました。……だけどそれから一年以上が経った頃、彼女が亡くなったと連絡をもらったんです」

 あの日のことを、きっと私は忘れないだろう。

「……亡くなった?」
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