【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「彼女の死因は、薬物による中毒症状が原因だと聞いたんです。……後で聞いた話だと、彼女は大学に進学した後、大学の授業に付いていくことが出来なくなったみたいなんです」
四之宮さんは私の話を何も言わず、黙って聞いてくれる。
「そのことが原因で、彼女は大学へ行くことが出来なくなった。……そして彼女は、その後から薬を大量に服薬するようになったと、その同級生から聞いたんです」
「まさか、それって……」
「あれは、今思うとオーバードーズだったんだと思います。 彼女は眠れなくなっていたと呟いていたのを、SNSで見たこともありましたし……」
四之宮さんは「舞美絵さん、そんな思いをしたことがあったんですね」と髪の毛を撫でてくれる。
「……彼女はきっと、気を紛らわせるために薬を大量に服薬していたのかもしれません。 薬を飲めばイヤな気持ちが忘れられたし、楽になれた。……だから彼女は、何回もオーバードーズを繰り返していたのかもしれません」
こんな話をしたこと、誰にもなかった。 初めて話した、四之宮さんに。
今までも言うつもりもなかったけど、四之宮さんにはきっと聞いてほしかったのかもしれない。
「それが積み重なった結果、彼女は亡くなった。 私は、彼女の気持ちや痛みに気付くことが出来なかったことを、とても悔やみました」
「……舞美絵さん」
「オーバードーズという言葉がまだ認識される前だったので、私はてっきり薬物中毒と聞いて大麻とかを想像したんですけど、そういうものじゃなかったのは良かったですけど……。オーバードーズだって、結局は薬物中毒と同じですもんね」
あの時、私が彼女のことをもっと理解していたら、彼女はきっと死ぬことはなかったかもしれない。