【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


「え、シルクのパジャマですか?」

 シルクのパジャマって、結構高いよね……?

「俺、シルクのパジャマじゃないと寝られないタイプなんでね」

「そうなんですか?」

「そう。 だから、舞美絵さんの分のシルクのパジャマも用意しますね」

 私は「あ、ありがとうございます」とお礼をした。

「あ、舞美絵さんが普段使っているシャンプーとかトリートメントなどがあれば、言ってくださればこちらで用意しますから、遠慮なく言ってくださいね」

「あ、いえ!そこまでしてもらうわけには……!」

 四之宮さんに、そこまで甘えられない……!

「いいんです。 俺が舞美絵さんのために、そうしたいんです」

「……四之宮さん」

「俺は、舞美絵さんのためならなんだってします。 舞美絵さんが幸せになるためなら、どんなことだってするつもりです」

「どんな……ことでも?」

 四之宮さんが「どんなことだってするつもりです」と私に言ってくれた時、本当に嬉しかった。
 雪輝には、そんなことを言ってもらったこともなかったから。 それが本当に嬉しかった。

「もちろんです。 俺は、舞美絵さんのために生きると決めたんですから」

「……嬉しいです。ありがとうございます」

 四之宮さんは私の頭を優しく撫でると、髪の毛にもキスを落とす。

「私も、四之宮さんと一緒に生きます。……これからも、ずっと」

「はい。ずっと一緒です」

 私は、四之宮さんという存在の大きさを感じた。器が大きくて、優しくて、この一瞬に小さな幸せを感じた。

「……四之宮さん。これから、よろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします。 舞美絵さんに相応しい夫になれるように、頑張りますので」
< 25 / 127 >

この作品をシェア

pagetop