【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「こ、こちらこそ。いい妻になれるように、頑張ります」
私たちは、どんな夫婦になるんだろう? 全然今は、そんな想像も出来ない。
「お互い、少しずつ色々なことを知っていきましょうね、舞美絵さん」
「は、はい。そうですね」
四之宮さんは「あの……抱き締めても、いいですか?」と聞いてくれる。
「はい。……いいですよ」
四之宮さんは私をそっと抱き寄せる。 四之宮さんのその温もりが温かくて、とても優しかった。
「舞美絵さん?」
「は、はい?」
「コーヒー、淹れ直しますね」
「あ、ありがとうございます」
四之宮さんはコーヒーを淹れ直すため、キッチンへと向かう。
「……私、幸せになれる気がする」
四之宮さんとだからこそ、幸せになれる気がする。
「四之宮さん、クリームありますか?」
「ありますよ」
私は四之宮さんに「クリーム、入れたいです」と伝えると、四之宮さんは「お安い御用です」と答えたくれた。
「あ、あの、四之宮さん」
「はい」
「良かったら……誕生日、一緒に祝ってもらえませんか?」
四之宮さんは「もちろんです。 ぜひ、一緒にお祝いさせてください」と微笑んでくれた。
「ありがとう……ございます」
一週間後は、私の誕生日だ。 本当なら、雪輝が一緒に祝ってくれるはずだったんだ。
だけど、雪輝に祝ってもらうことはなくなった。でも代わりに、四之宮さんが誕生日を祝ってくれることになった。
「あ、でも……誕生日の日は平日ですし、四之宮さんお仕事ですよね?」
「誕生日、何日でしたっけ?」
私が「二十四日です」と答えると、四之宮さんはスマホを開き、カレンダーを確認していた。