【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
先にシャンパンとグラスが二つ運ばれてくると、店員さんがシャンパンをグラスに注いでくれた。
「ごゆっくりどうぞ」
「ありがとうございます」
店員さんが立ち去っていくと、四之宮さんが「舞美絵さん、乾杯しましょうか」とグラスを持ち上げる。
「はい」
私もグラスを持ち上げ「乾杯」とグラスをカンと鳴らした。
「うん、美味しい」
「美味しいですね」
シャンパンなんて久しぶりに飲んだけど、こんなに美味しかったけ?と思う。
「香りがいいですね」
「はい。すごく飲みやすいです」
「舞美絵さん」
「はい?」
名前を呼ばれて四之宮さんの方を見ると「お誕生日、おめでとうございます」と言ってくれた。
「……ありがとうございます」
私は今日で三十歳になった。 もう三十になったのかと思うと、とても早い。
「こうして誕生日を祝えて、俺は嬉しいです」
「私もです。……すごく、嬉しいです」
四之宮さんは私の言葉を聞いて安心したのか、「良かった」と嬉しそうに微笑む。
「お待たせいたしました」
その時、頼んだメニューが運ばれてきた。
「では、いただきましょうか」
「はい」
二人で「いただきます」と手を合わせ、注文したパスタに手を伸ばす。
「……うん、美味しい」
私が注文した菜の花とサーモンのクリームパスタは、クリームが濃厚でコクがあるし、パスタによく絡んでる。
菜の花のシャキシャキとした食感が程よくあってとても美味しいし、塩味もちょうどよくて食べやすい。
「美味しいですか?」
「はい。すごく美味しいです」
四之宮さんは「そうですか。良かったです」と微笑んでいた。