【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「四之宮さんのも、美味しいですか?」
「美味しいです。 こっちのは、割とサッパリしてます感じがします」
「そうですか」
四之宮さんは美味しそうにパスタを食べている。
「あの……一口、食べますか?」
「え?」
「あ、いえ……なんでもないです」
いきなりそんなことを言うのは、さすがに失礼……だったかな?
「もらっていいですか?」
「えっ?」
「一口、もらってもいいですか?」
「は……はい。もちろんです」
私は近くにあった取皿にパスタを少し乗せ、四之宮さんに「どうぞ」と渡した。
「ありがとうございます。 では俺のも、一口どうぞ」
四之宮さんは同じように取皿にパスタを乗せて、渡してくれた。
「ありがとうございます。……いただきます」
四之宮さんの頼んだパスタを口にした。
「ん、こっちも美味しいですね」
「このクリームパスタも、めっちゃ美味いね」
「はい。すごく美味しいです」
二人でご飯を食べながら色々と話していると、四之宮さんが「そうだ。 舞美絵さんに、渡したいものがあるんだ」と言って小さな紙袋を取り出した。
「舞美絵さん。改めて、お誕生日おめでとうございます」
四之宮さんから渡された紙袋を、私はそっと受け取った。
「その袋、開けてみて」
「はい」
私は小さな紙袋の中に入っている小さな箱を取り出した。
「あの、これって……?」
「一応、誕生日プレゼントのつもり、なんだけど」
誕生日プレゼント……素直に嬉しい。
「あの、ありがとうございます。 嬉しいです」
その小さな箱を開けると、そこに入っていたのはきれいなピンクゴールドに輝く指輪だった。