【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


 私はその指輪を眺めながら「どうしよう……キレイすぎて、ずっと見てたくなります」と呟く。

「舞美絵さんに、すごくよく似合ってます」

「四之宮さん……ありがとうございます」

 四之宮さんからもらった結婚指輪がキレイで、とても素敵だ。

「勝手に選ぶのは、どうかとも思ったんだけど……俺がどうしても選びたくて」

「……その気持ちだけで、充分嬉しいですよ」

 私たちはこうして少しずつでも、距離が縮まっていくのを感じた。 ちょっとの距離が縮まるだけでも、私は嬉しく感じた。 

「そっか」

「ずっと付けます、指輪」

「はい」

 ーーー私は多分、四之宮さんに惹かれている。 私の直感で、そう感じた。

「俺……必ずあなたを幸せにします」

「え……?」

 四之宮さんは私に「あの時、あなたにそう約束しましたから」と言ってくれる。

「……私、四之宮さんとだったら幸せになれるって、そう思ってます」

「必ず、幸せにします」

 私は微笑みながら「はい」と答えた。

「あ、婚姻届……私はもうサインしましたので、お渡ししておきますね」

 私はカバンから記入済みの婚姻届を取り出すと、四之宮さんに渡した。

「ありがとうございます。 俺も記入して、すぐに出せるようにしておきます」

「よろしくお願いします。……一応、私は四之宮さんの名前に変えますので」

「わかりました」

 まだ四之宮さんと、本当に結婚するという実感が湧かない。 だけど確実に、私たちはその道を歩んでいる。

「両親への挨拶が済んだら、すぐに籍を入れましょうか」

「はい。 四之宮さんのご両親にもご挨拶しないと、ですもんね」

「……いえ、その必要はありません」

「……え?」
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