【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
そっか、食べたことないか……。じゃあ、やめたほうがいいかな。
「食べたことないなら、やめておきますね」
違うのを考えようと思っていたら、賢哉さんは「いや、それも食べたい」と言ってくれる。
「大丈夫ですよ。違うの考えるので」
「いや、本当に食べたい。 きゅうりの味噌漬け、気になる」
「……そうですか? じゃあ、きゅうりの味噌漬けも作りますね」
賢哉さんは優しいからか、私の料理に興味を持ってくれているようだった。
「きゅうりの味噌漬けか、楽しみだな。 きゅうりって割とそのままで食べること多いからさ、俺」
「そのままでももちろん、美味しいですけどね」
きゅうりの味噌漬けは母がよく作っていたから、それもあって好きなのだけど。
「大体きゅうりってサラダに入ってるけど、俺サラダにドレッシングとかあんまりかけないで食べる人だからさ」
「そうなんですか?」
まあ確かにサラダにドレッシングかけないで食べる人はいるから、特に珍しくはないか。
「ドレッシングかけるとしたら、胡麻ドレッシングくらいかな」
「胡麻ドレッシングは、私も好きです」
「あれね、美味いもんね」
「はい。胡麻ドレッシングは美味しいですね」
今度サラダ作る時のために、胡麻ドレッシング買っておこうかな。
「とりあえず、夕方になったら夕食の買い出しに行きますね」
「俺も一緒に行くよ。一人じゃ重そうだし」
「ありがとうございます」
夫婦になって初めてのデートは、買い物デートだ。 でも、楽しいだろうな。
「部屋の荷解きもあるだろうから、無理しなくていいから」
「はい。ありがとうございます」
夫婦としてこの家で生活するのに、まだちょっと慣れない。