【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
「舞美絵の料理、毎日食べれるの嬉しい」
「料理、もっと上手くなるように頑張りますね」
賢哉さんは「ほどほどに、でいいから」と言ってくれる。
「はい」
ほどほどに、か。確かに、頑張り過ぎは良くないよね。
「このスープも美味いね」
「良かったです」
賢哉さんはあまりにも美味しかったのか、全部ご飯を完食した。
「ごちそうさまでした」
「こちらこそ。完食してくださって、ありがとうございます」
「洗い物は、俺がやるからゆっくりしてて」
「いえ、私がやりますよ」
「いいの、いいの。 このくらいは、俺にやらせて」
「……じゃあ、お願いします」
私は洗い物を賢哉さんに頼んだ。
「お風呂沸かしてあるから、先に入ってきたら?」
「いつの間に、沸かしてくださったんですか?」
「舞美絵が夕飯作ってくれてる時にね」
「ありがとうございます」
賢哉さん、普段シャワーだから湯船浸からないって言ってたのに、わざわざ沸かしてくれたんだ。
「さ、ゆっくり入ってきな」
「はい」
私がお風呂に入ろうとすると、賢哉さんが「あ、舞美絵」と名前を呼ぶ。
「はい?」
「舞美絵に、渡したいものがあるんだけど」
「渡したいもの?」
賢哉さんは「ちょっと待ってて」と寝室の方へ歩いていく。
「はい、俺からのプレゼント」
「え、プレゼント……?」
渡されたのは、紺色の袋だった。
「開けてみて」
「はい」
私はすぐにその袋を開けた。
「これって……前に言ってたパジャマですか?」
「そう、シルクのパジャマ。 俺とお揃いのね」
本当にお揃いのパジャマ、買ってくれたんだ……!
「嬉しいです。ありがとうございます」