【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


「俺は青で、舞美絵はピンク。 これ着て一緒に寝よう」

「一緒に……」   

 改めて一緒に寝るのかと思うと、緊張するしドキドキする。

「それ、すごく寝心地良くて最高だから」

「そうなんですね。 それは、楽しみです」

「さ、お風呂行っといで。 バスルームにバスタオル置いてあるから、好きなの使っていいから」

「はい。 行ってきます」

 私はバスルームへ向かう。

「本当に、一緒に寝るんだよね……」

 でも寝室が一緒でいいと言ったのは私だし、後戻りは出来ない。 夫婦なんだから、寝室が一緒なのは当然のことだと思う。
 雪輝と結婚してたら、私は雪輝と一緒の寝室にする予定だったし……。

「うわ、お風呂大きい」

 普通に足が伸ばせそうだし、ゆったり出来そう。

「……夫婦か」
 
 私たちは今日夫婦になったけど、知らないことも多い。 少しずつ知っていけばいいと、賢哉さんは言ってくれた。
 それでも私は、あまり賢哉さんのことも知らないのに、好きになってしまった。 

 賢哉さんのことを好きになったとわかった時、この気持ちを伝えることがいいことなのか、わからなかった。
 もちろん夫婦なのだから、いつか好きになるかもしれないと思っていたけど……。

「好きになったんだから、仕方ないよね……」

 仕方ない。 だって好きになったんだから。

「迷惑、じゃないかな……」

 でも賢哉さんからは、「好きになるな」と言われてはないし、多分大丈夫なんだと思うんだけど。

「好きになられたら、困るとか……言われたらどうしよう」

 あっと言う間に夫婦になっちゃったし。 でもさ、私たちは別に契約結婚とかでもないし、あんまり気にしなくていいのかな……。
< 46 / 127 >

この作品をシェア

pagetop