【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
□ゼロ日婚夫婦

賢哉SIDE〜二人の初夜〜



「ピンク……だったよな」

 さっきバスルームで舞美絵の着替えが置いてあるのを見てしまったんだが、かわいらしいピンク色の下着だった。
 もちろん、わざと見たんじゃない。 見えてしまったというのが、正しいんだが。
 
「舞美絵、ピンクが好きなのかな」

 俺が舞美絵にプレゼントしたシルクのパジャマも、ピンク色にしたし。 グレーよりピンク色があいと思って、ピンク色にしたけど。
 確かに舞美絵は、ピンク色のイメージがある。よく似合うと思う。

「まさか、俺のことを意識して……?」

 いやいや、そんなわけないだろ。 たまたま、ピンクだっただけだと思うし。
 でももし俺のことを意識してると、したら……?

「って、何考えてんだ、俺……」

 さっき舞美絵のことを抱き締めた時に感じたのは、舞美絵のシャンプーの香りでクラクラしそうになったことだ。
 俺好みの香りというか、舞美絵の髪の毛から香ったあのシャンプーの香りにドキドキして、気が狂いそうになった。
 舞美絵を抱き締めた時も、心地良い抱き心地だった。

「にしても……」

 舞美絵の料理、全部美味かったな。 唐揚げは本当に美味くて、あれを食べたら明日から仕事が頑張れそうだと思った。
 もちろん全部美味かったけど、唐揚げは格別に美味かった。 また、近いうちに食べたい。

「お風呂、ありがとうございました。いい湯加減でした」

 洗い物をしていると、舞美絵がバスルームから出てきた。

「そうか。なら良かった」

 ーーーっ! 

 ふと舞美絵に視線を向けると、濡れた髪の毛と少し赤みの出ている頬が色っぽく見えて、思わず顔を背けてしまう。

「……賢哉さん、どうかしましたか?」

「あ、いや……なんでもない」
< 48 / 124 >

この作品をシェア

pagetop