【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
□ゼロ日婚夫婦
賢哉SIDE〜二人の初夜〜
「ピンク……だったよな」
さっきバスルームで舞美絵の着替えが置いてあるのを見てしまったんだが、かわいらしいピンク色の下着だった。
もちろん、わざと見たんじゃない。 見えてしまったというのが、正しいんだが。
「舞美絵、ピンクが好きなのかな」
俺が舞美絵にプレゼントしたシルクのパジャマも、ピンク色にしたし。 グレーよりピンク色があいと思って、ピンク色にしたけど。
確かに舞美絵は、ピンク色のイメージがある。よく似合うと思う。
「まさか、俺のことを意識して……?」
いやいや、そんなわけないだろ。 たまたま、ピンクだっただけだと思うし。
でももし俺のことを意識してると、したら……?
「って、何考えてんだ、俺……」
さっき舞美絵のことを抱き締めた時に感じたのは、舞美絵のシャンプーの香りでクラクラしそうになったことだ。
俺好みの香りというか、舞美絵の髪の毛から香ったあのシャンプーの香りにドキドキして、気が狂いそうになった。
舞美絵を抱き締めた時も、心地良い抱き心地だった。
「にしても……」
舞美絵の料理、全部美味かったな。 唐揚げは本当に美味くて、あれを食べたら明日から仕事が頑張れそうだと思った。
もちろん全部美味かったけど、唐揚げは格別に美味かった。 また、近いうちに食べたい。
「お風呂、ありがとうございました。いい湯加減でした」
洗い物をしていると、舞美絵がバスルームから出てきた。
「そうか。なら良かった」
ーーーっ!
ふと舞美絵に視線を向けると、濡れた髪の毛と少し赤みの出ている頬が色っぽく見えて、思わず顔を背けてしまう。
「……賢哉さん、どうかしましたか?」
「あ、いや……なんでもない」