【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


 舞美絵はちょっとだけ嬉しそうに微笑む。

「……ああ、そうだな」

 舞美絵の笑顔は、素敵だな。笑顔がかわいい。

「あのさ、舞美絵」

 俺は舞美絵に歩み寄る。

「うん……?」

 舞美絵の身体を抱き寄せた俺は「舞美絵のこと、俺が絶対に守るから」と舞美絵に告げる。

「賢哉、さん……?」

「何があっても、舞美絵は俺の妻だ。ずっと、舞美絵のそばにいるから」

 俺は舞美絵のこの笑顔を守りたいし、舞美絵のことをずっと愛したい。
 何があっても、舞美絵は俺の妻だから。

「……はい」

「何かあったら、遠慮なく頼っていいから」

「ありがとう、ございます」

 今思うと、あれは一目惚れだったのかもしれない。 俺が舞美絵のそばにいたいと思ったのは、初めて会った時から好きだったからかもしれない。

「……あの、賢哉さん?」

「ん?」

「今日はキス……しないんですか?」

「っ……!?」

 キス……?! なんだ、なんなんだ、突然!?
 
 何を言い出すんだ、舞美絵は……!

「おでこに……キス、しないのかなって」

 なんだ……。おでこにキスって意味か。

「……していいのか?」

 いや、おでこにキスは確かにしたけど……。いきなりキスとか言い出すから、何事かと思った。
 てっきり唇にキスしてほしいって意味かと思ったし……今のは焦った。

「だって……いつもしてくれるから、賢哉さん」

 唇にキスはまだ早いと思って、おでこにキスしてたんだけど……。

「おでこにキスくらい、望むなら毎日しますよ、奥様」

 本当に照れくさいけど、そんなにかわいい顔をされると、舞美絵の唇にキスしたくなる衝動に駆られてしまう。
 ダメだ……俺はおかしくなったのか?
< 52 / 127 >

この作品をシェア

pagetop