【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。

 舞美絵は「私はこれでも、結構目の大きさ気になるんですけどね」と言っているけど、俺は目の大きさより舞美絵のかわいさに見惚れてしまっている。

「でも約束通り、賢哉さんは笑わなかったですね」

「笑わないよ。俺はそんな男じゃない」

 俺は純粋に、舞美絵に見惚れてただけだし。……まあ、そんなこと言えないけど。

「ありがとうございます。報われます」

 俺は舞美絵のメガネに手を掛けると、メガネをそっと外して、テーブルに置いた。

「……え?」

 舞美絵の目をそのまま見つめると、舞美絵の頬にそっと手を伸ばす。

「舞美絵は今、どこにキスしてほしい?」

「え……?」

「さっき言ったろ?俺にキスしてくれって」

 舞美絵は恥ずかしそうにしていたけど、「どこにするかは、賢哉さんに任せます」と俺を見つめる。

「……ズルいな、その答え方は」

 でも俺は、その答えをもしかしたら望んでいたのかもしれない。 咄嗟にそう思った。

「一つ確認なんだけど……俺に触れられるの、本当にイヤじゃない?」

 そう確認すると、舞美絵は「イヤなわけ、ないです」と即答した。

「そっか。良かった」

 その答えということは、拒否はしないということ、だよな……?

「本当にイヤじゃないです」

 俺はその言葉の後、舞美絵の唇にそっと自分の唇を重ねていた。

「……嬉しいです」

「え、嬉しい?」

 それは……俺とのキスが、嬉しいってことで合ってるのか?

「てっきりおでこかと、思ったので」

「最初はおでこにしようと思ったけど、イヤじゃないって舞美絵が言ったから」

 舞美絵は照れくさそうに微笑むと「はい」と返事をした。

「……そろそろ、寝る準備しないとかな」

「はい」
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