【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
それだけで私は、報われる気がしたから。
「こうやって抱きしめてくれたら、それだけでいいです。……それだけで」
そんな私の唇にもう一度キスを落とす賢哉さんは、「そろそろベッド……行く?」と私に聞いてくる。
「……はい」
賢哉さんは私の手を引き、そのまま寝室へと歩いていく。
「舞美絵……してもいいか?」
賢哉さんにそう聞かれた私は、静かに「はい」と頷いた。
「イヤじゃない?」
「イヤじゃ……ないです」
こうして身体を重ねるのは、二週間前の初夜の日以来だ。 だから、ちょっと緊張する。
「良かった」
私の髪の毛に優しく触れながら、キスを落とす賢哉さんは、そのまま私をベッドへと押し倒す。
「ん……賢哉、さん」
私の首元に顔を埋めながら、首や耳にキスを落としていく賢哉さんの体温に、私は次第に甘い声が漏れる。
「舞美絵……」
私の名前を呼ぶ賢哉さんの声に、私は思わず賢哉さんの身体に抱き着いていた。
「なるべく、優しくするから」
「……はい」
こうして二人の身体が重ね合う瞬間に感じる愛おしい吐息が、私たちの時間を甘く作り出していく。
幸せで幸せで仕方のないこの瞬間が、愛おしくてたまらない。
「っ……んっ、あっ」
身体がこうして繋がっていると、心も繋がっているような気持ちになってしまう。
賢哉さんのことを大好きな気持ちが溢れて、止まらなくなる。
「舞美絵……かわいい」
知らないうちに私は、こんなにも賢哉さんのことを愛しているんだ。
「賢哉さん……」
賢哉さんと身体を重ねながら繰り返すキスに、私の心と身体は思考が止まる。 何も考えられなくなるくらい、賢哉さんとの行為に溺れてしまった。